皆さんは管理職になりたいですか?
仕事上の大きな意思決定をしたい、お給料ももっともらいたい、偉い人だと思ってもらいたい、などの想いがある人は、出世をしたほうがいいと思います。
一方で、最近、管理職になりたくない若者が増えている、というような調査が出たなどのニュースもちらほら目にします。
責任ばかり重くなって、大変なのはいやだ。
ライフワークバランスの取れた人生を送りたい。
ストレスフリーな生き方をしたい。
そういう思いを持つ若者が増えているのでしょう。
どう反応すればいいのか?
若者の意見を聞いて、最近の若者は軟弱だと切り捨ててしまっていいのかどうか、よく分かりません。
セミリタイアがしたい、仕事なんてほどほどでいい、と思っている私がいうのもおかしな話ですが、成長しよう、成長させようという思いがないと、社会も先細りになってしまうというのはよく分かりますので、その点では、成長を求めないといけないのでしょう。
ただし、今若者がそういう思いを持っているのは、成長をしたとしてその先にどんな幸せが待っているのかが良く見えない、という不安なのではないでしょうか?
もしも成長したら、より幸せな世界が待っているのであれば、よし頑張ろうという気持ちも出てくるのではないかと思います。
頑張っても税金でたくさん取られるだけで、一方自分たちは年金がまともにもらえるかどうかもわからない。
働いても働いても、お給料は上がらず、でもふと目を向けると、なんかオリンピック関連で数千万円単位のお金が贈賄で使用されている。
なんじゃそれ、って思っても不思議ではないですよね?
50代や60代の人で、周りにこんな人がいます。
「俺が若いときは、毎日深夜まで仕事をしてタクシーで帰っていた。土日も出勤して仕事していた。残業200時間くらいまでは許容範囲だ。100時間なんて生ぬるい。」
そして言います。
「あの時代があったから、今の俺がいると思っている」
まあ、後半の意見はそうなのだと思います。
若いころに経験をしているというのは間違いないですし、それによって何かが活かされているのも間違いないと思います。
身を削って働いていたことは素直に尊敬いたします。
ただ、その時代に身を削って頑張れたのは、頑張れば将来は明るいという期待を持てたからだと思います。
今の若い人たちは、将来が明るいという希望を持てないのではないでしょうか?
そして、今や、SNSでもYouTubeでも、いろいろな働き方ができることが発信されています。
そんな情報に触れて、そこまで頑張りたくないなと感じる若者がいても何ら不思議ではないですよね?
確かに、出世なんかしなくても生きてはいけますし。
仕事だけが人生ではありません!
一つ、いらぬおせっかいで私が思うことは、それでも楽な道に流れるのと、将来が明るいかどうかは全く別の問題であって、明るい将来のためには、どこかで頑張る必要もあるのではないか、ということです。
セミリタイアのために資金をためようとしたら、そこは頑張らないといけないですよね?
バランスは大事です。
生きていくにはある程度のお金はいります。
