その海外子会社に勤務するのは現地採用の人が多く、日本人は管理職で何名か派遣されている感じです。
中規模の会社ですが、現地採用の人たちは、結構ピカピカの経歴の人が多く、コンサル出身の人もいれば、業界内の会社で渡り歩いてきた人、あるいはMBAを取得してキャリアアップを図っている人など、さまざまいます。
ある種、彼らはキャリアアップのために転職したり、キャリアチェンジのためにMBAを取得したりします。
むしろ、彼らの場合、転職やMBA取得をせずに、安定した給与UPや昇進は臨めないとも言えるでしょう。
それが文化として当たり前で、多くの企業勤めの日本人サラリーマンが持つ、新卒で入社した会社で年功序列的に給与や役職があがり、会社に骨を埋める文化とは違います。
さて、私はそんな海外子会社の現地従業員とやり取りする機会が多い部署にいます。
私の上長達は、口を揃えて、現地従業員の文句を言います。日本の仕事のやり方をわかっていないと。
私も確かにストレスを感じることはあります。
そして頻繁にこうも言います。
あいつらはMBAを取って、知識を理解して、頭はいいかもしれないが、机の上だけで考えてわかった気になっている。ロジックは正しい。だが、それだけだ。あいつらはダメだ。MBAはダメだ。コンサルもダメだ、わかっていない。
私はこの批判を聞くと、大変微妙な気持ちになります。
なぜなら、私はMBAを持っているからです。
ちなみに、MBAを持っているからといって、知識が特別に豊富とは思いません。
机の上で考えるだけではだめなのは、その通り。
ただ、そういう批判を聞くと、あれ?この人たちは、私のことを分かった上で、今この話をしているのかな?
もしそうなら、これは私に対する批判なのかな?と思います。
MBAを批判するなということでは全くなく、批判するのは別にかまいません。
そうではなく、それを私のいる場で言うのは、もう私に言ってるよね?ということです。
もしそうであれば、そんなふうに思っている上長達のために、なぜ私が身をすり減らさねばならんのだと思います。
ただ、どう思われようと、MBAを取得した日々の経験は私の財産になっております。スキルというより、経験です。
これは、また別の機会に書きたいと思います。



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