困ったこと
どうやるか



資産所得倍増プランなるものが発表されたようです。
NISAの制度をさらに税制優遇するような制度の導入を政府が検討しているようです。
まあ、まずはいいことだと思います。
特に若い世代の資産形成を政府が後押ししようとするのは、彼ら彼女らの将来の不安を小さくすることにつながり、そうすれば消費や子どもを持つことにもつながり、結果として税収増にもつながり、社会システムへと投資や改善につながると思うからです。
一方で、そもそも日本企業の業績が伸びて投資をぐっと上回る資産形成につながるのかどうかや、投資に回せる余裕資金が残るくらいに企業からの給与が期待できるのかといった点はよくわかりません。
特に後者は、そもそも資金がなければ投資もできませんからね。
収入倍増プランの方が達成したときの効果は大きそうですよね。
それが政府の責任かと言えば、間接的にはそうでしょうが、直接的には個々の企業の責任になるはずです。
人件費は固定費になりますから、軽々しく上げたくないというのは企業経営者の本音でしょう。
企業経営者の方が日本や世界の将来に悲観的なのかもしれないですね。
体験していないので知りませんけど、バブル期の日本社会は、将来に楽観的な人が多かったのでしょう。
とにかくモノを作れば売れる、それがずっと続くと信じられる、みたいな世界だったのかもしれません。
悲しいかな、今は逆になってるのかな。
さらには私みたいに、消費はそこそこでいいから、そんなに働きたくないです、みたいな人もでてきて、社会の活力を減速させようとする勢力もでてきています。
昔も一定数はいたのだと思いますけどね。
日本企業の場合、賃金カーブの特徴として、最初は低く抑えて、年齢を重ねるごとに高くなる、最初は損だけど、徐々に投資回収みたいなことができる、そんな賃金カーブが多いと言われます。
なので、比較的若いうちは資産形成しづらいはずですが、今回の政府のプランがうまくいって、みんなが少しでも経済的に豊かになるといいなと思います。
格差が広がるかもしれませんが、かといって何もしないよりかはいいと思います。
能力給を導入し始めた企業もあるみたいですが、日本社会になじむのはまだ先でしょうね。