引きこもり問題



引きこもりの数が150万人近くになっているというニュース記事を読みました。

 

ざっくりと日本の人口を1億人とすると、1.5%の人が引きこもりだということです。

 

私が子どもの頃も、登校拒否の知り合いがいまして、髪の毛もぼさぼさでしたが、それなりに友達はいるようでして、家に遊びに行く友達もいましたし、実は私も1回だけ家に遊びに行ったことがあります。

 

そういう人が引きこもりの定義に当てはまるのかどうかは少し興味深いところではありますが、恐らく入るような気がしますので、そういう登校拒否の人も含めての150万人なのだろうと思います。

 



印象




これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれだと思いますし、経年推移や年齢構成などを見てみるとまた違った光景が見えてくるのかもしれませんが、ぱっと私が感じるのは、多いなということです。

 

もちろん中にはいかんともしがたい理由にて引きこもりの状況に陥らざるを得ない人というのもいるのでしょうし、引きこもりの人は努力が足りないとか、社会貢献をしていないということを言いたいわけではありませんが、その一方で正直なところ、そういう引きこもりの人が社会活動に参加してくれれば、社会にはいい影響もあるだろうになとは思います。

 

社会活動をしている私が社会にいい影響ばかりを与えているとは思えませんが、自他の消費を促すという点では経済活動には貢献をしているのではないかと思っていますが。



解決策は?

 


とはいえ、引きこもりの要因が様々であって、またその要因を解消することで社会に出てくるようにさせるというのも簡単なことではないでしょうし、単純にそこに150万人分のリソースがあるという考え方をするのもは間違っているのでしょう。

 

人手不足に悩んでいる会社の従業員として雇えばいいのではないかとか、社会貢献活動に従事させればいいのではないかとか、余剰リソースとして考えてそれをどう活用するのかを議論する意見もちらちらと見ましたが、多くの人の場合は、そもそも本人がそういうことをできる状況にないから結果として引きこもりになってしまっているのであって、活躍する場がないから引きこもりにならざるを得ないというわけではないと思いますので、幾分かの人はそういう機会を与えることで社会復帰がかなうかもしれませんが、全体としての課題解決手段にはなりづらいのかなと思います。

 

ただし、今はまだ引きこもれる状況があるからということで良しとされたとしても、その状況がずっと続くかと言われれば疑問にはなります。

 

例えばですが、両親が健在だから、両親の経済状況に余裕があるが、その子どもが引きこもっていても今は両親が養っていく余裕があるという状況が考えられます。

 

今はいいかもしれませんが、本当に持続可能かということを考えるとそうではないと思います。

 

そして、持続可能でない状況になれば、引きこもりの状況が解消されるかというと決してそうでもありません。

 

となった場合に、持続可能ではないとなったタイミングで一気に問題が噴出する可能性があり、しかもその時には解消がより難しいという状態になっている可能性があります。

 

まだ問題が対処可能な時に対処しておけば比較的軽い出血だけで済んだはずなのに、問題が大きくなりすぎて対処方法も非常に大掛かりなものになってしまう、最悪の場合は手遅れになっているかもしれない、ということです。

 

であるならば、もしも今ならば問題解決の手があるのであれば、早いうちからそれに対処をしておくことが重要だと思います。

 

それは、問題解決ができれば社会的なリソースが増えるからということが先に来るのではなくて、問題解決を先送りにすれば、将来的に社会的リソースを浪費するかもしれない、という考えに近いと思います。

 

とはいえ、どうやってその問題解決を促すのかというのに答えはないなというのは思うところです。

 

なにか特効薬があるのであればもうそれは使われているはずだと思います。

 

何か考えられうるとすれば、まずは引きこもりとされる150万人を分類して、今すぐにその状況を解消できそうな人、時間を要する人に分け、前者についてはすぐにでもできることをやりつつ、時間を要する人についてもまたその想定される時間の長短で分類分けをした上で対策をしていくことでしょうか。

 

引きこもりにはなってしまっているが、本人としてはなんとかその状況を脱したいと思っている人については、社会的に必要な支援をするべきだろうと思います。

 

その過程で、残酷かもしれませんが、もしかするとこの層はあきらめよう、将来に爆弾が爆発してもそれは受け入れよう、という判断が必要になることもあるかもしれないなと思います。

 

政治家は怖がってそういうことは言わないと思いますが、全員を救い幸せにするということは理想ではあるものの、現実問題として難しいということはよくあることで、むしろ限られたリソースをうまく活用して、どうやって最大の効果を出すのかということを考えることも残酷ですが必要な場面があると思います。

 

まあ、今の世の中だと、支援をするために税金を投入しますということも言いにくい世の中になってしまっているような気はしますが、それはそれで問題解決が遅れてしまいますので良くないと思います。

 

しかし、そんな気概を持った政治家がいないというのもまた現実なのでしょうかね。



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