中国出張で感じたこと




 

長らく、中国出張をしており、なかなかブログを更新する機会がありませんでした。

 

中国に出張するに際しまして、業務で使用しているPCやスマホの持ち込みが会社から禁止されて、出張者用のPC、スマホというものを付与されました。

 

また、出張先のホテルであってもそこのネットに接続することは禁じられ、日本からレンタルしたモバイルWi-Fiを使用していました。

 

中国ではかなり検閲が厳しく、場合によってはPCやスマホの没収が起こり、そうなると企業秘密なども抜かれてしまう危険性もあるということでの対応でした。

 

対日本人で厳しい対応をされる可能性もありますので、リスク管理ということでしょう。

 

もちろん、政治の話題を公共の場でしたり、そういう場所に行ったり、何も考えずに写真を撮ったり、ということは禁じられました。


そんなこんなで、ブログを更新するのもためらっていました。

 

であればその出張期間、どうやって仕事をするのかということになりますが、その仕事に関係する資料についてはUSBメモリに保管して、それをPCに接続することは許されましたが、業務メールなどは別のメアドアカウントを新たに設定して、そこでのやり取りに限るというような対応を取りました。

 

最悪のことは起きても仕方がないが、その場合でも影響は最小限にとどめようとすることなのだろうと理解をしています。




中国経済

 



私は普段の中国の都市の様子は知らないのですが、一見すると活気があるという印象でしたが、現地で長い間その都市を見ている人に言わせると、最近は景況感の悪化というのがかなり感じられるということでした。

 

飲み会を含めたいわゆる夜の街からも消費者の足は遠のいているようです。

 

自分がお金を持っているというような、自分の富を見せつけるような行動をSNSで行なうことも非常に制限されているようでしたので、そういう影響もあるのかもしれませんが、高級なものが売れなくなっているように感じるということでしたし、若い世代の一部には給料の額がガクッと減ってしまった人も出てきているようです。

 

ちょっと前までは、中国経済もイケイケどんどんでしたし、コロナ禍でも、行き過ぎとも感じるものの、強権発動をした対応を実行するなど、民主主義国家ではないけれどもそういう国家運営方法もあり得るのかもしれない、と思わせるものがありました。

 

しかし、国家統治体制はそのままで経済的にも困窮してしまうという直近の状況だけを見ると、なかなかしんどいものはあるのだろうと思います。

 

中国の支配階層は、日本のバブルの要因や対応策の研究をずっとしてきたと考えられてきており、だからこそ不動産バブルが起きていたとしてもそれをソフトランディングできるのではないか、とも言われていましたが、理論と実践が違うようにうまくいっていない部分は間違いなくあるのでしょう。

 

そもそもが見栄を大事にする文化ということを聞きますから、バブルがはじけるというそれ自体を恥と思ってしまうということもあるがために、失敗後の回復をどうするかという視点は実はそもそもなくて、失敗しないようにはどうするかばかりを考えていたのかもしれないな、とも感じます。

 

別にそこら辺にホームレスがいるとか、失業者で街があふれているとか、そういう分かりやすい景況感悪化は見て取れなかったのですが、実際に暮らしている人が不景気になっていると感じるのであればそうなのでしょうし、おそらく長引くであろうという見立てであるということでした。

 

日本に帰国した後で、日本も景況感は悪化しているという話がここ何十年も話題になっていますが、わたくしは一つは国内人口が減り続けていることによる内需の減少が影響していると考えています。

 

中国の場合、一人っ子政策や高齢化社会の弊害はあるものの、日本に比べれば内需はまだ大きく盛り上がる可能性を秘めていると思っています。

 

しかしそんな中国でも経済的な回復には苦労をしているという中、日本は果たしてどうなってしまうのかという不安を感じてしまいます。

 

私自身が、では子だくさんになろうとしているかというとそんなことはありませんので、言うだけ番長になってしまっているのですが、人口はいきなり増やそうとして簡単に増えるものではないですし、社会的に増やそうとしないと増えません。

 

さて、セミリタイアをした際に暮らしていきやすい社会になっているのかどうか、ちょっと気になりました。

 

 


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1 件のコメント:

  1. 暮らしやすい社会は子供が少なくなる社会かもしれんよ。戦後より今の方が暮らしやすいでしょ。

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