(セミ)リタイア後




大手企業の管理職だった人が早期退職に応募すれば、退職金の上乗せ額が高額になることをチャンスに思い応募をしたものの、再就職先を見つけるのにも苦労する中で、日々減っていく貯金の額を見て、早期退職をしたことを公開するようになったというニュース記事を読みました。

 

いくつか、なるほどなと思うようなことが書かれていました。

 

そもそも早期退職の応募期間が短期間であったために、早期退職後のことを具体的に考える時間がないままに応じ、その後のことは退職後にゆっくり考えようとしていたという準備不足があったのではないかということ。

 

また、退職後はワークライフバランスを重視してゆったり働きたいという思いを持ってはいたものの、前職の肩書、給与水準が考えのベースにあるために、そこから水準が下がってしまう再就職先を魅力的だとは思えない、という人間の欲のようなものがあったのではないかということ。

 

要するに、何かビジョンがあって早期退職に応じたということではなくて、衝動的に応じたがために、計画性のない行動になってしまったということなのかなと思います。




計画はあくまでも計画だが


 


どれだけ準備して計画をしていたとしても、あくまでもそれは計画であって全て思い通りに行くなんてことはあり得ませんし、さらに人間の心理状態も揺れ動く中、何があっても自分の行動を全く後悔をしないなんてことはないと思います。

 

後悔をしないなんてことはない、と思っていても後悔することは当然にあります。

 

ただ、後悔をすることもあるだろうと思っていれば、いざ実際に何か後悔をすることがあったとしても、ああやっぱりなと思える割合が幾分かあるだろうとは思います。

 

例えそれが20%の割合であったとしても、100%の後悔をするよりかは、80%の後悔ですむ、くらいの話かもしれませんけれども。

 

ただやはりポイントとしては、事前準備の大切さや計画を立てることの重要さなのかなと思います。

 

退職って結構大きな意思決定ですから、そんなにポンと決めていいものではないと考えますし、その視点では衝動的に行動をしてしまうのは良くないよ、というのがこの記事から感じられることかなと思います。

  


 

私のシミュレーション

 



前もってセミリタイアの可能性を考えていると、その想定がどこまで正しいのかは分かりませんが色々と試算をして、どれくらいの資産があればセミリタイアをしてもいい水準になるのかを考えるようになります。

 

セミリタイア後の働き方も、もしもアルバイトであればどれくらい稼げるのか、というようなことも考えますし、どこか小さな会社で働くとしたらどうかというようなことも考えます。

 

そういうことを考えると当然に、今までの自分の肩書なんかは関係なく、例えば自分より学歴の低い人、若い人に教えを乞う、従う場面もでてくるでしょうし、いい年してアルバイトをしているのかと思われるのはちょっと嫌かもな、とか、そういう時にいやいや自分は昔は企業で働いていて、資産もつくったから今は悠々自適に生きているんですよとか強がりを言ってプライドを保とうとするのかなとか、その後の人生のシミュレーションもするようになります。

 

私は記事にあるような、前職の肩書や給与水準がどうしても頭にあるという人の気持ちは良く分かります。

 

それって間違いなく自分の価値を証明するステータスですし、それが下がるというのは自分の価値が下がるというのと同じようなものです。

 

先ほどあった、自分のプライドを保とうとするのかなというのは、そういう気持ちが自分にあるからこそ、そうではない、自分はあえて自分の選択肢としてステータスを下げたんだというような言い訳をしたくなるのだろうと思います。

 

その一方で、そういうことを考えていると、じゃあ自分はそうなるくらいならばセミリタイアをしたくないと考えているのだろうかとか、なぜ自分はセミリタイアをしたいと思っているのだろうかとかいろいろと考えます。

 

また別の機会には、今はまだそこまで分からなくとも、年齢を重ねるごとに健康面での不安がでてくる、思うように行動ができなくなってくるということもインプットされてきて、何を大切にして生きていくべきなのだろうかということも考えます。

 

周りを見ていると、この人は出世をしていくだろうな、自分はこの人よりかは出世をしないだろうなというようなことも見えてきて、会社人生で何を目標にして生きていくのがいいのだろうか、違う生き方はあるのだろうか、ということも考えます。

 

その積み重ねが、自然とセミリタイアに向けた心の準備にもつながっているような気はします。

 

それでも、セミリタイアをしたらしたで絶対になにかしらの後悔をするとは思っています。

 

もしも後悔をしないのだとしたら、セミリタイア後に今よりも生活水準が目に見えて上がる、自分のやりたいことが思う存分できてそれが達成意欲を満たしてくれているということがあった場合のみでしょう。

 

でもそんなことは恐らくないのではないかとも思います。

 

不要なストレスから解消される、ということは間違いなくあるのですが、そのストレスがあるときはそこから逃げることに幸せを感じても、そのストレスがなくなった状態では逃げる幸せというのは感じなくなるはずで、決して長続きはしない幸せだろうと思います。

 

セミリタイア後に、ワークライフバランスがとれる状態になった際に、自分は何をしたいと思っているのか、というのが大切ですね。

 

まだ答えは出ていません。

 



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