我が身を省みる



超有名野球選手の通訳を務めている人が違法賭博に手を染めていたということが問題になっています。

 

誰がどう悪いのかということはいったん置いておいて、この通訳の人の年収は数千万円であり、さらに将来のことを考えればいろいろと経験を活かしたお金儲けの手段もあるという非常に恵まれた状況なのに、どうしてそれを棒に振ってしまうようなことをしたのかという論調も見受けられます。

 

その論調そのものは正しいよなという気が確かにするのですが、実際問題としては我々自身がそこまで合理的でもないというか、誰しもが持っている人間の弱さというか、第三者から見ていることと本人が見ていることにはどうしても差があるとか、そういう話かなと思っています。




誰しもが弱い


 


政治家の裏金問題も話題になっていますが、彼らだって金銭的には恵まれた環境にいて、地位もあるわけでしょうし、そんな中でさらに欲をかいているという話だと思います。

 

大企業の幹部がセクハラやパワハラ、横領をする、幸せな家庭を気づいているように見える一般人が不倫をするという話も、そんな恵まれた環境にいるのにどうして、と第三者は思うかもしれませんが、そんな環境でもしてしまう、あるいはそんな環境にいるからこそしてしまうことというのはあると思います。

 

年収が数千万円もあれば、もしかしたら多少浪費してもすぐに稼げると、気持ちが大きくなるということもあるでしょうし、社会的に地位が高ければそれによって自分は何をしてもいいんだと勘違いしてしまうこともあると思います。

 

幸せな家庭があるからこそちょっと火遊びするくらい大丈夫だろうと思うこともあるのかもしれません。

 

宝くじで高額当選した人がその後の人生で破滅してしまう、という話がありますが、これもまた同じような勘違いをベースに、人間の弱い部分が出てしまう結果ではないかと思います。

 

もちろん、どんな環境に置かれても清廉潔白で、聖人のように振る舞える人もいるとは思いますが、それでも大多数の人は、環境によって自らの弱い部分をさらけ出してしまうのではないでしょうか。

 

不正をする人だって、最初の頃はおっかなびっくり、小さいことから始めて、そのうちに大きな不正を働いてしまう、という傾向があると思います。

 

それはやはり最初の頃の小さな不正がばれなかったから、それを繰り返すうちに感覚がマヒしてきて、もうちょっと大丈夫、もうちょっと大丈夫、となってしまうのですよね。

 

それはどれだけ金銭的に社会的に恵まれているかどうかというのは関係なく、どうしても人間の弱さとして多くの人が持っている特性なのではないかと思います。





我が身を省みる

 



それを実際の行動に移すかどうかというのは確かにまた別問題ではあると思いますし、行動してしまったことを弱さゆえに仕方がないと擁護することもできないと思いますし、今回話題になっている通訳の人の性格を私は知りませんが、今回のニュースを見ていると、ほとんどの人間はみんな弱さを持っているのだろうなと感じましたし、それは決して私自身も例外ではないということを感じずにはいられません。

 

楽できるなら楽をしたい、サボれるのであればサボりたい、車が来ていないなら赤信号でも道路を渡りたい、そんなちょっとしたことですら、多くの人は弱さとして持っているのではないでしょうか。

 

ただ、いざ何かがあった時にはそれは非常に大きな問題として自分に降りかかってくる可能性がありますし、そうなったときにはもう遅いということもあり得るのは怖いところです。

 

まだ挽回は十分に可能ということであれば傷も浅いのでしょうけれども。

 

とはいえ、生きてさえいれば儲けもの、というのもまた真実だと思いますし、例えもう遅い、という状態になったとしてもそこで簡単にあきらめてしまうのはもったいないとも思います。

 

自分の身を振り返って、反省反省の事例になりました。

 

 

 

 

 


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