問題発言

 


 

 

とある男性政治家の女性政治家に対しての発言が批判を受けており、男性政治家はその発言を撤回しました。

 

一方で、女性政治家本人からはその発言に対して批判などのコメントは出されておらず、そのことに対しても議論が巻き起こっています。

 

とにもかくにも、公人である政治家はその発言内容に一層気を付けないといけないことが第一です。

 

公人でなくても気を付けなければいけませんが、会社の中ではおじさん、おばさんといった表現を悪気なく使う人は一定数いますし、その発言に対してもちろん批判的に受け止める人もいますが、受け流している人も多くいます。

 

直接的に本人に言うことはあまりないのではないかと思いますので、今回の政治家の発言のように、本人がいないところで発言しても本人に届く可能性は比較的低い、というのもあるでしょう。

 

容姿を揶揄するというのは、昨今私の周りではあまり聞かなくなりましたが、それでもそういう発言がある職場もあるでしょうし、陰であれば色々と言っている人は絶対いると思います。

 

変な話ではありますが、公にならないのであれば、ある程度どんな表現をしても、それがとがめられる可能性は限りなく低いと思います。

 

本来であれば、とがめられる、とがめられない、という話ではなくて、不適切な発言はどんな場合でもしないようにしましょうというのが正しいのだとは思いますが、現実問題としてはやはりその発言が外に漏れて、問題になるか、ならないか、の方がより重要になってくるのでしょう。

 

別に、1人きりの部屋にこもって、独り言としてどんな差別発言をしていようが、そのことが外に漏れない限りにおいては、誰からも何の批判も受けないでしょう。

 

ということを考えるに、やはり外に対して発言をする際には気を付けないといけないですし、それが世の中の注目を集める人であれば、なお一層の事、気を付けないといけない、ということだと思います。





問題発言への対応

 



その反面で、実際にその言葉を投げかけられた形となった女性政治家が批判のコメントを出さないことに対して、賛否の議論が起こっていますが、ここの問題は結構複雑かもしれないと思っています。

 

一つには、その女性政治家が本当に全く気にしておらず、問題なく受け流せると思っている場合もあると思いますし、本当は批判したいのだけれども今後の関係性のことも考えてあえて受け流しているだけかもしれませんし、実は裏では直接文句は言いつつ、大人の対応で表面上は受け流しているように見せている、などなど、色々な可能性があると思います。

 

本人が気にしていないのだから外野がそれに対してとやかく言うなという論調もあれば、問題視しないような態度が更なる問題を引き起こすので、なぜ批判のコメントを出さないのか理解ができないという論調までいろいろとありますが、ご本人の立場や思いが分からない中では、この意見が唯一正しいというものは私には判断ができません。

 

我々だって普段の生活の中で、色々と思いを巡らしながら、ここでは文句を言おう、ここでは文句を言わないでおこう、ということを決めていると思います。

 

特に政治の世界で、パワーの強い影響もあるであろう世界においては、どういう対応をするのか難しいのではないかと思います。

 

野党の誰かから言われるのか、与党の実力者から言われるのか、で、同じ発言でも対応が異なってくるという可能性も、変な話だとは思いますが、私は理解ができます。

 

ですので、外野がとやかく言うのは勝手ではありますが、外からしか分からない表面上の事だけでは、女性政治家の対応として、何が正しいのかというのはちょっと判断が難しいなという思いです。





悪いのは問題発言

 



なによりも、一番悪い、というか注意が足りていないのは、この表現を使った男性政治家であることは間違いありません。

 

内容としては、褒める文脈の中で使用したようにも読み取れますが、だったらいい、というものでもありませんからね。

 

マスメディアだって、あたかも一般の人が言っていますという体で、「増税メガネ」という言葉を公共の電波で流していたわけですし、それに似たようなこともやっていると思います。

 

特に男女の機会平等や、ダイバーシティを大切にしましょうというトレンドの中で、女性を馬鹿にする表現を政治の世界の実力者が言った、という理由でマスメディアが批判をするのはよく分かるのですが、ではマスメディアが誰かを揶揄するような表現を公共の電波に流すことは果たしてどう判断すればいいのだろうかとも思います。

 

もしかしたらマスメディア側は、自分たちがそれを創り出して積極的に広めようとしているのではなくて、あくまでもそういう言葉が世の中にあるということを紹介しただけだという主張をするかもしれませんが、そもそも誰かを揶揄するような表現に対して無批判で公共の電波で流してしまうという態度は問題がないのか、とも思います。

 

誰かを公に批判するならば、同時に我々自身も内省をする必要があると思いますが、マスメディアは決してそうはなっていないので少し違和感があるなとは思います。

 

まあいずれにせよ、問題になりそうな発言はしない、一層発言に気を付ける、これですね。

 



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