優秀かどうか



 

 

とあるテーマパークで、購入チケットに関して従業員とトラブルになった客が、その後そのテーマパークの社長が出てきてやり取りが始まり、結果的にこの社長の対応が炎上した件について、とある方が、コラムを書いておられました。

 

パッと見て、ピカピカの経歴を持つこの社長が、自分は正しい、何でもできると思い込んでしまったのではないかという分析で、結果としてまずい対応になってしまったのではないかということでした。

 

そのコラムを読んだ限りにおいては、それはあるのかもなと思いました。

 

私の周りにいる人で、学歴や経歴がピカピカな人は、確かに自分に自信がある人が多いなと思いますし、自分は正しい、という思いも強いなと感じることはあります。

 

別に学歴や経歴がピカピカでない人の中にも、自分に自信がある人や、自分は正しいという強い思いを持っている人もいると思いますので、学歴や経歴がピカピカだから、ということがすべての理由付けにはならないと思いますが、少なくとも、そういう人は困難を努力で乗り越える経験であったり、周りからすごいですねと言われる経験であったり、そういうものが比較的多いのではないかと思いますし、そういう中で自己肯定感を高めて、自分はすごいのだという自信をつけていくというのはあり得ると思いますし、全くもって変なことでもありません。

 

人間は常に謙虚でいなさいというのはその一方で確かで、驕ってはいけない、というのも確かだとは思いますけれども。





ピカピカが悪いわけではない



 


そして、だからと言って、ピカピカの経歴の人は使えない、仕事ができない、ということではありませんので、なにかあるとそういう論調にすぐ飛躍する人もいますが、そうではないということも念のために言っておきたいと思います。

 

むしろ、平均を取れば、基本的な仕事の能力はそういうピカピカの経歴の人が高いと言っても過言ではないと思います。

 

仕事の場合、特にリーダーとして意思決定をする場合にはその合理性みたいなのが求められますが、とかく組織や集団で仕事をする場合に私が思うのは、優秀な人を揃えられるかどうかが一番のカギだと思っています。

 

極端な話、リーダーが一流でメンバーが三流よりかは、リーダーが三流でメンバーが一流である方が、その仕事はうまくいくと思っています。

 

極端な話ですので、リーダーはリーダーなりに尊敬されないといけませんので、三流ではだめなのでしょうが、言いたいのは、優秀なリーダーが一人いるよりも、優秀なメンバーがたくさんいた方がいいということです。

 

という意味では、リーダーだから、責任者だから、という理由で何でもかんでも口を出して、しゃしゃり出てきすぎず、優秀なメンバーの誰かに任した方がいいということでもあります。

 

ある人が、あらゆることに深い知識を持って判断ができるということはほぼあり得ません。

 

得意分野があれば苦手分野もあり、また良く分かっていない分野もあるでしょう。

 

であれば、その苦手な分野や良く分かっていない分野に詳しい優秀なメンバーを周りに置いて意見を聞いた方がいいですし、そうすべきなのだと思います。

 

歴史上においても、名の知れたリーダーの元には、参謀と呼ばれる人や優秀な部下が揃っています。

 

リーダーが優秀であることに越したことはないですが、それよりかはいかに優秀なメンバーを集められるか、ということが、うまく進めるための要因なのではないかというのが私の思いです。

 

という意味では、り―ダーが自分で動かなくてもいいやと思える優秀なメンバーをいかに揃えられるか、あるいはそういう部下を持つことで相対的に自分が低く評価されることの恐怖をどこまで克服できるか、というのも大切な気がしてきます。




自分に置き換える

 



私の場合、部下らしい部下はいませんし、またプロジェクトマネージャーのような形で働く機会が多いので、責任者として自分がしっかり説明しないとと思うこともあるのですが、もしかしたらそう説明も誰か得意な人に任せるというのも一つの手なのかもしれないなと改めて思いました。

 

そういう場面においては、自分が何でも知っていないといけない、自分が何でも説明できないといけない、という思いが強くなるというのは正直なところでして、責任感があると言えば聞こえはいいですが、人に頼ることができない、という状況になっていないというのはあるかもなと思います。

 

そこに至るまでの間であれば、知識も持っている人にたたき台の資料をつくってきてよ、とかいうのはお願いしていますので、自分が何でもやらないといけないというような重症ではないのかもしれませんけれども。

 

それでも責任者として、何か問題が起これば飛び込んで対応をせざるを得ないというのも事実です。

 

このテーマパークの事例に戻れば、社長さんともなればそういう可能性も低いというか、さすがにお客様担当者がどこかにいるだろうという風には思いますので、そうせざるを得なかったのではなく、自ら望んでそこに飛び込んだのかなという気はしますし、もしかしたら過去には同じようなことでうまく言った経験があったのかもしれませんが、結論としてはまあ、慣れないことはするものではありませんね。

 

任せられるのであればその道の専門家に任せるのが一番ですし、そういう人をちゃんと組織においておく、あるいはそこにたどり着くためのコネクションを持っておくというのが大切なのでしょうね。

 

 

 


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