子を持つ親をサポートする仕組みはいるな



 

普段、私は仕事帰りに家に着くのが遅めで、その頃の時間には子どもはもう寝ている、ということが多くあります。

 

以前、お子さんがいる同僚と話をしているときに、中途半端な時間に帰ると子どもが起きるから、そういう時間に帰るくらいならどこかで飲んできて遅く帰ってきてほしいと奥さんから言われているなんて話を聞くと、そんなものなのかなと思っていました。

 

実際に自分の場合、平日はなかなか会えない私が、平日の夜に普段よりも少し早く帰ってくると子どもが興奮して、すでにベッドにいたのに起きてきて、遊んでほしいとねだってくる、ということがあります。

 

本当に、次に子どもが眠いから寝るといった時は、ベッドに行って5秒で寝るくらい、限界の限界まで遊びます。

 

寝起きの時なんかはママ、ママで、私のことは視界からどいて欲しいくらいの対応をされるのですが、夜はそんな感じです。

 

そして私が恐らく幸運なのは、だからといって、もっと遅く帰ってきてほしいと妻には言われないことでしょう。

 

子どもにも翌日のことがありますから、あまりそういうことが頻繁にあると言われてしまう可能性はあるとは思いますが、少なくとも今のところは言われていません。




子どもは敏感


 


まあ、私も疲れていることがありますし、やりたいことがあることもありますし、子どもに遊んでと言われてうれしい気持ちがある反面、ちょっと面倒くさいなと思うのも正直なところです。

 

しかし、そういう態度を取っていると子どもは敏感にそれを感じ取って、何とか私の機嫌を取ろうとしているのかなと思う行動をしてくることがあり、それを見るとなんだか非常に申し訳なくなって、ここはもう割り切って遊ぶか、という気持ちになります。

 

そうは言いつつ私も、チャンスがあるなら自分のやりたいことを優先したいという思いは常にあるのですが、そうは言っても子どもが親の顔色を見て、実際にそうやって気を遣ってくることは、少なくともまだ幼い時期には決して良いことではないと感じています。

 




悲しくてひどいニュース





でそんなことを考えているときに、両親がわが子を虐待したとか、死に至らしめたなんてニュースをまた見ましたし、だからいい悪いという話ではないですが、その両親は裕福な家庭の資産家で何の不自由なく生活しているということが付随情報として入ってくると、実際にその両親がどういう心境で、どういう環境にさらされていたのかということは分かりませんし、もちろんすごく追い込まれていたのかもしれませんが、なんだかなあという気がします。

 

さらに、子どもを死に至らしめたのもなかなか狡猾というか、子どもの特性をうまく利用したというか、大人のずる賢さが見え隠れするのも非常に嫌です。

 

いえ、私も大人のずる賢さを利用しながら子どもに接することはあります。

 

お菓子を食べているのに食べていないふり、スマホで別のことをしているのに子どもに集中しているふり、そういうことは確かにします。

 

しかしながらそれは程度問題の話でもあるだろうとも思います。

 

何を大人が本気になってその狡猾さを発揮しつつ、さらに子どもを死に至らしめているんだ、というのはちょっと許せません。

 

ニュース記事を読む限りですが、恐らく子どもの方は親の顔色をうかがいながら、親の機嫌をなるべく損ねないように過ごしていたのだろうと思われますし、それは後で親から自分が怒られないようにのための自己防衛から来るものであったと思われます。

 

本当に自分を守るためであれば、助けてほしいというサインを外部に送るべきなのでしょうが、子どもにそんなことを求めるのはとても酷です。




周りも危険を感じていた

 




今回、耳にしたニュースの場合、周りも兆候を感じていたというようなことが読み取れますし、助けようともしていたのだと思いますが、残念ながら力及ばずという事態になってしまったようです。

 

この両親を擁護することはできませんが、親も人間である以上はこういう事象はどれだけ対策をしても必ず起きてしまうでしょう。

 

また、なんだかんだで子どもは親元で過ごした方がいいのではないかという観念はありますし、子どもの方も誰かから尋ねられれば、なんだかんだで親と一緒にいたいと答える可能性が高いのではないかと思います。

 

ただ、親が子どもに恐怖によって本当のことを言わさないようにしていることもありますし、例え子どもが何かを訴えても親の方が論理的な説明ができることでうやむやにされることもあるでしょう。

 




親も人間




当然に、虐待をしている親の方は、その事実が明らかになることを恐れるでしょうし、広く子育てに悩んでいる多くの親も自分自身の能力にも悩んでいることでしょう。

 

そもそも子育てに悩んでいる、うまく子育てができないということを公にすると、親としての資質を疑われるのではないかという不安や恐怖もあると思います。

 

一時的にでも、問題がありそうな親からは子どもを強制的に隔離させる施策やルール作りを強化すれば、このような悲しい事象の抑止には効くのかなとも思いますが、そうすると世間的を傷つけられたとより反発をする親も出てくるかもしれないなとも思います。

 

またになりますが親も人間で感情はありますし、全員が全員、子育てがうまくいくわけでもなく、運の要素が多分に絡んでくるとも思いますので、ちょっと子育てでつまずいたところでそれが人間失格のサインかと言われるとそうではないと思います。

 

その一方で、子どもを全員東大に入れた母親の教育方法、なんてのが持て囃されて、すごいと称賛されているのも確かではありますし、子どものステータスが親のステータスのように見られているというのも確かだなと思います。

 

子どもにとって何が一番幸せなのか、何が不幸なのかははっきりとはわかりませんが、少なくとも、子どもが千差万別なように親だって千差万別で、であるからして子育てに悩むなんて当然で、いつでも外部のサポートをお願いしてよい、周りはなるべくサポートする、子どもは社会で育てるというような認識がまず広がって欲しいと思いますし、今回のように、色々な関係者が危ないと思っている事例においては強制力を持って子どもを親から引き離す、ということも、やり方の検討は必要でしょうが、もっと考えてもいいのかなと思いました。 

 

 


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