金儲けで騙される



 

 

とあるアクセサリーシェアリングサービスを提供していた会社が突然にそのサービスを終了し、さらにはシェア用に顧客から預かっていたアクセサリーもオークションなどで転売をしていたのではないかと言われている事件ですが、発覚から1か月以上たった今でもまだ全容が見えてこないままです。

 

実は、今回とは全くの別件で、過去に知り合った人が、同じようにシェアリングサービスを提供していて途中でドロンした、ということを問題にしているブログにたまたま出会ったことがあります。

 

そのブログに書かれていたことを今回の事件は少しやり方は異なっているようですが、どちらも詐欺ではないかという印象を持ちます。




発想はいいビジネス


 


シェアリングサービスって、ある種の共有財産として、効率よく資産を使っていきましょうという意味では私はいい発想だと思っているのですが、運営者の意図によってこういう詐欺につながりかねないという点も考えると問題があるビジネスモデルであるとも言えますね。

 

本当に発想自体はすごくいいと思いますし、もしも運営者側が誠実な人であるならうまく回るビジネスモデルであるとも思います。

 

シェアリングサービスの発想を革新的だとほめたたえている書籍もないわけではありません。

 

まあその、信頼できる誠実な人、という点が担保できていないということが問題ではあるのでしょうけれども。




騙された側への批判

 



そんな年利10%、20%の投資サービスなんてあるものかとか、大切なものをなぜ見ず知らずの他人に使用させるのか神経が分からない、といった、騙された側にも問題があるのではないかという論調はありますし、確かにその意見そのものは間違ってはいないと思います。

 

冷静に考えれば、本当にそれだけ儲かる投資やサービスがあるだろうかということは眉唾物です。

 

ただそんな風に思う私も、騙される側の気持ちが分からなくはないです。

 

実際にやってはいませんが、過去に問題になった、牛に投資をするという話をネット広告で見まして、やってみようかなと興味をそそられたことがあります。

 

なぜ思いとどまったのか、その理由ははっきりと覚えてはいませんし、ちょっと怪しいなと思っていたのかもしれませんが、そんなに都合のいい投資話があるわけない、とまでは思っていなかったのではないかと思います。

 

儲かる話というのはやはりそれだけで興味がひかれるのだろうと思いますし、こんなに多くの人が利用していますよとか、今はやりのシェアリングサービスですよ、と言われると安心してもいいのかなと思ってしまう気はします。

 

大切なものをなぜ見ず知らずの他人に使用させるのか、というのは確かにそれはそうなのかもしれませんが、あくまでもコレクションとして収集している限りでは、資産価値も上がっていく可能性もあるとは思いますが、フローとしてお金が入ってくるわけではありません。

 

何台もの時計を同時に使用するわけでもありませんので、使用していない時計というのは確実に存在していて、では棚に飾っているだけではなくてキャッシュを生んでくれる資産として活用しようかと思うのもまた無理はないかと感じます。

 

この、今はキャッシュを生んでくれていない資産を活用して、高い利回りで運用ができるのであれば、オーナー側からしたらありがたいという話でしかありません。

 

もしかしたら当然に、オーナーの中にもレンタルによって傷つけられたらどうしようと考えていた人はいたと思いますが、例えば保障があるとか、あるいはそういうのを借りる人は感度が高いので大切に扱ってくれますよとか、なんだかんだ吹き込んで納得させていたのかななんて勝手に想像しています。





いつも冷静ではいられない


 



そういう、儲けたいという人の心理にうまくつけこんで、今回のような話が生まれたのだろうなと思います。

 

外から客観的に観ている人にとっては、なんでそんな話に騙されるのと思うようなことでも、当の本人たちにとっては魅力的に映ってしまうなんてのはよくあることだと思いますし、もしもみんなが本当に冷静に判断できるのであれば宝くじなんて売れないはずですし、マルチに引っ掛かる人もいないはずですからね。

 

まあ一応、宝くじは国が運営しているというのもあっての安心感はあるのでしょうから、今回の話とはまたちょっと違った背景を持っているとは思いますけれども、私が言いたいのは、我々一人一人がいつも冷静で合理的な判断をすることなんてのはないということです。

 

しかしながら例えそうであったとしても、我々は騙されやすいのだからうまい話は眉唾で聞いておく、という心構えを持つことは大事なのだと思います。

 

そんなに簡単に儲かるならば誰でもすぐに億万長者になれるはずですが、世の中そういう話で億万長者になった人なんて数えるくらいしかいないと思います。

 

まあ、私も部外者だから冷静に言えるのでしょうけれどもね。

 

 

 


にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

0 件のコメント:

コメントを投稿