勘違いするおじさん




月に1回くらい顔を出す居酒屋があるのですが、お店を切り盛りしているのは私よりかはちょっと年配の女性と、私よりもちょっと若めの女性がメインの小さな居酒屋です。

 

値段は決して安くはないのですが、そこまで高いわけでもなく、一人で行ってもその店員さんと時に会話を楽しみながら飲み食いできます。




居心地

 



まあせっかくしゃべるなら男性よりも女性の方がいいというのが私としても正直なところですし、だからこそお店に伺うと年配の男性の方で来られている方もよくいらっしゃいます。

 

まあ、最近はちょっとゆっくり飲みながらほっとしたいのに、店員さんが私と他のお客様を繋ごうとしてくださることが増えてきまして、そうなるとちょっと煩わしいというか、もう少し距離感がある方がいいんだよなと思い始めております。

 

常連になってきているという言い方もできるかもしれませんが、そのために居心地が時に良くないお店になってしまっておりまして、せっかくいいお店を見つけたと思っていたからこそ、ちょっと残念でもあります。

 

中には常連と認識されることがうれしいと思われる人もいると思いますし、私もお店の人に常連と思われること自体は決して悪い気はしないのですが、だからといって他のお客様を紹介されるようになってしまうと、その空間はもう私がゆっくりする空間ではなく、積極的に他人とコミュニケーションを取らないといけない空間になってしまいますので、それがちょっと嫌なのです。

 

ネットなんかで、よく行くお店からの帰り際に、「いつもありがとうございます」という、「いつも」という言葉を言われると急にそのお店に行きづらくなる、という人もいまして、私はそこまでではないのですが、程度によってはその気持ちも分かるなという感じです。

 

もちろん、お店の人は良かれと思って他のお客様に紹介してくれているのは分かりますので、私からしたら冷たく無下にもできません。

 

お店の方自身が、来られているお客様といい関係性を築いているということもあると思います。




相談されたこと

 



で、最近、そのお店の人から相談というか、ちょっと話を聞いてほしいというようなトーンで話しかけられたことがあります。

 

要は、常連の男性のお客様の1人が帰り際、お店の方に無理やりに激しいボディタッチをしようとしたことがあったらしく、なぜそんなことをするのだろうかという内容でした。

 

まず大前提として、そういう行為をする人はどう考えても悪いのは間違いありません。

 

その上で私が感じたのは、お酒に酔っているということもあるとは思いますが、その男性のお客様は単純に勘違いをしたのだろうということです。

 

つまりは、いつもニコニコ接客をしてくれる女性のお店の方は、自分に好意があるのではないか、自分が多少強引に事を進めても受け入れてくれるのではないか、いやむしろそうすることを望んでいるのではないか、と勘違いをしたのではないかということです。

 

そして、例えばクラブなどであれば特に営業目的でコミュニケーションを取ってくる女性がいるのは普通ですが、ただの居酒屋で女性の店員さんが自分に仲良く話しかけてくれるというシチュエーションはそれとはまた違っていて、より男性が勘違いをしやすい状況にはなっているのではないかと思います。

 

恐らく、普通よりかは少しフレンドリーな接客をしているだけでしかないのですが、全てのお店がそういう接客対応をしているわけではありませんので、より距離の近い積極対応をしてくれる人は自分に好意があるからそうしているのではないかという勘違いをしているのです。

 

逆に男性から言わせると、勘違いさせるような言動を取られた、という言い訳も出るかもしれません。

 

勘違いをさせてしまう行動にももしかしたら問題はあるかもしれませんが、ちょっとフレンドリーなくらいでそんな勘違いをするなとは思います。




勘違いであることを認識しよう


 


で、私としては、男性としてそういう勘違いをしてしまうことそのものは仕方がないと思いますし、私だってそういう勘違いをすることがあります。

 

職場にいる若い後輩女性や同年代の女性から、飲みに連れて行ってください、と何度もお願いされて飲みに行っていると、あれ、自分はイケているんじゃないかと思うことはあります。

 

そうして会話をしていると、「すごいですね」「尊敬します」なんて言葉もかけられるわけです。


誇ることではないですが、当然に私に下心はありますから、イケるならイったろか、の姿勢は程度の大小はあれ、あります。

 

で、当然私も勘違いをする気持ちにはなるのですが、そこでもう一歩大切にしているのは、「これは勘違いであると肝に銘じよ」ということです。

 

個人の嗜好にも関わってきますのでもちろん一概には言えませんが、自分が20代後半、30代前半だった頃に、10歳、15歳上の女性にどこまで魅力を感じていただろうか、ということを考えて、今はその逆のシチュエーションが起きているだけだとすれば、相手が自分に対してどういうことを思っているのか、はなんとなく想像できるはずです。

 

誰かとの関係性を敢えて悪化させようとする人は少ないでしょうし、先輩と後輩、お客とお店、といった関係性も踏まえれば、多少のリップサービスはあって当然です。

 

もしかしたら本当に好意を持たれていることもあるかもしれませんが、その可能性は限りなく低いと考えた方が間違いなく正しいでしょうから、今自分は勘違いをしている、ということをちゃんと認識できた方がいいと思ってそうしています。

 

なにより、そんな勘違いを基にした軽率な行動で訴えられて、人生を棒に振ることなんてあったらそれこそもったいないですよね。

 

もしもどうしても我慢できなかったら、しかるべきサービスを受けられるお店に行った方が、みんなが幸せになると思います。


私はこのお店の人の話を聞くだけで、アドバイスはしませんでしたが、まあ、勘違いした人が悪いと思います。

 

 


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