セミリタイア志向者にとってのいいニュース?

 



 

 

近年は勤務時間外の仕事に関するメールを無視する「つながらない権利」の法制化が各国で進んでいるみたいなのですが、オーストラリアでもこの度上院で法案が可決されたというニュースを読みました。

 

最近は、在宅環境で業務につながれるシステムの整備やら会社スマホの導入やらで、ひっきりなしに業務関連のメールが来ますし、なんなら会社のチームの間でのライングループの作成などでの業務関連メッセージも来ることがあります。

 

つい先日も、そういうチャットでの業務指示はやめてほしいという話を書きましたが、残念ながらきますし、それが便利だと思っている人は年齢に関わらずにいます。

 

しかしそれは常に仕事に追われるという環境を創り出していることに他なりません。

 

週末、休日関係なくメールを送ってくる上司もいますし、さらには早い返信を求めてくる人、返信しないと怒る人すらいます。

 

別に休日に仕事がしたい人はすればいいと思うのですが、それを他人にまで求めるのは違うと思っているし、休日に仕事をしないからダメだというように評価をするのは間違っている、というのが私の考えです。




知らない過去を懐古する


 



私が社会人になりたての頃に、当時の先輩社員から聞いた話では、まだ1人に1台パソコンもなく、当然にスマホや携帯電話をほとんど誰も持っていなかった時代は、営業担当社員は社外に出ますが、誰がどこにいるのかも分からなかった時代でした。

 

一応、前日や当日朝に、どこの得意先を回るなんてことはホワイトボードに書いたり、上市に報告したりしてはいたみたいですが、実際には得意先にはいかずにちょっとサボるというようなこともあったようです。

 

まあ、サボりの話は当時に限った話ではなくて、今でもある話だとは思いますが。

 

しかし今と違うのは、直接に社員に連絡が取れないということであって、仕方なく上司や会社は得意先の固定電話に電話をかけるなんてことがあったみたいです。

 

そうすると、優しい得意先さんなんかは、本当は営業に来ていないのに、さっきまでいましたよというような話をしてくれて、その後で営業担当者の人にこういう電話があったよと教えてくれる、なんてこともあったみたいです。

 

サボることは良くないことなのかもしれませんが、人情というか、非常に温かみのある話だなと思いながら聞いていました。

 

まあ、今でも田舎の方に行けば、ちょっとゆったり時間が流れているというのは本当ですし、ちょっと人情で何とかという文化も残っているとは聞きますから、スマホからは逃げられませんが、気持ち的に余裕はあるのかもしれません。




部下であり上司でもある人


 


サラリーマンと言っても、上司の立場の人もいれば部下の立場の人もいます。

 

中間管理職になるとその違った立場に同時に立たされます。

 

で、私も色々な立場の人に話を聞いてみることがありますが、もちろん休みの日に業務メールを送ってくる、あるいは業務対応を求めてくるのはやめてほしいと主張する人もいますし、管理職になれば休日も業務対応するのが当然だと主張する人もいます。

 

私が面白いなと思ったのは、自分には休日の業務対応を強制しないでほしい、その代わり、自分の部下は自分のために休日であっても働いてほしいという主張をする人もいたことです。

 

まあはっきりと言いまして自分勝手な態度ではありますが、かなり自分に正直でもあり、その主張の仕方も含めた潔さに私はむしろ心地よさを覚えたくらいでした。

 

もちろん、上司や部下といったくくりに関わらず、みんなが健康に気を付けながら、プライベートとワークのバランスをしっかりとって働くというのが理想だとは思います。

 

その一方で、自分は嫌だけれども自分の部下は自分のためにとにかく必死に働いてくれれば、上司であれば決して悪い話ばかりでもないというのも事実ではないかと感じました。

 

上司としては、優秀な部下が馬車馬のように働いてくれれば自分の結果として評価を受けるでしょうし、優秀な部下に自分のポジションを奪われるリスクは出てはきますが、少なくとも彼らを部下にしている間は安心して自分の仕事を進められるでしょう。

 

漫画にあるような、能力が低い、問題児ばかりを集めてチームを組んだら化学反応が起きて絶大な業務成果を出したなんてことも、もしかしたらあるのはあるのかもしれませんが、恐らくそんなのは稀で、優秀なメンバーが馬車馬のように働いてくれた方が安定的に高い評価を出せるのは間違いないと思います。

 

実際問題としては、部下が馬車馬のように働いてくれる上司にならないといけませんから、恐怖による支配なのか、優れたリーダーシップなのかは分かりませんが、上司の方も部下をそうさせる何かしらのパワーが必要にはなりますので、決してそんなに簡単なことでもないとは思いますが、もしもそういう状況をつくれるのであれば上司としては楽でしょうし楽しいかもしれません。

 

というようなことも踏まえて考えると、「つながらない権利」が法制化されると、一部の上司の人にとっては困ったことになるのは確かですし、もしかするとそれが回りまわって、企業にとっても困ったことになるかもしれないというのはあります。

 

現代の事を考えると、それで企業が困ったことになるということが問題なのであるということになるとは思いますけれども。

 

法制化ということは、それに違反した際には不法行為として何かしらの罰則規定を設けるのかどうか、というのも企業にとってはなかなか大変な死活問題になってくるかもしれませんね。

 

 

 

 

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