経済ショックが来るのか?


 

 


 

経営再建中の中国不動産大手会社に対して、香港の高裁が法的整理の手続きを始めたそうです。

 

香港では他の中国の都市に比べて、その歴史的な背景からか、比較的公平性を重視する文化があると評価されているようで、恐らく法務視点だとは思いますが、中国政府の意向や判断基準よりかは公平性があると評価されているということだとは思いますが、債権回収手続きを始めたい海外債権者が申したてをして、それが認められたようです。

 

それでも実際にどうなるのかは中国当局の裁量次第ということのようですが。




どう対処するのか


 


まず、この不動産大手会社が抱える債務の規模が甚大ではなく大きいと言われておりますので、その債務が回収できないということになると、多くの債権者に被害が及ぶことが予想されるばかりか、その影響度合いも計り知れない一方で、恐らく大きく資産を減らしていることが予想されますので、実際に債権回収が始まっても多くの債権者は泣き寝入りしなければならない可能性があると予測します。

 

そもそも既に会社としての体をなしていなさそうな会社の債権回収手続きを始めさせないのは、債権回収の実現可能性が一部にとどまるために、もしそうなった場合の影響がコントロールできない、だから会社の清算手続きそのものを開始できない、ということなのではないかと予想しています。

 

さらには、経営危機に陥っている会社は1社だけではなく、複数あると噂されている中で、1社の清算手続きを進めてしまうと、他にもという波及効果が出るでしょうし、そうなればよりコントロールが効かない、カオス状況に陥るということが予想されますので、そもそも最初の一歩を踏み出せないという状況もあるのではないかと予想しています。




どうなる世界経済

 



引き続き、中国は市場規模は大きく、富裕層も多いと市場ですので、中国の市場としての魅力は決して低くはないとは思いますが、これらの状況やその背景を鑑みるに、実際に中国で事業をやることのリスクもまた再認識されたというのが正直なところではないでしょうか。

 

指をくわえて見ているにはもったいないが、いざ入り込んでいくとそのリスクの大きさも実感する、そういうちょっと複雑な環境下に置かれた市場でしょうが、こと投資家という目線に立った際、今後海外投資家が中国をどのような目線で見るのかというのは気になります。

 

変な話ですが、それに比べると日本市場は成長性は低いですが安定しています。

 

もっと言うと、安定してじわじわ衰退しているという状況ですので、決して良い状況ではないのですけれども、悪い意味ではあっても安定はしている状況ですので、海外投資家や海外企業にとって魅力的かどうかは分かりませんが、リスクが小さい市場です。

 

まあ、成長可能性が低いなら、投資する優先度としては決して高くはないとは思いますけれども、昨今はロシアも含めて地政学リスクというのが改めて認識されていますし、中国もどうなるかというのは注目です。

 

中国本土にいる、知り合いの中国人にきいても、やはり経済環境は良くはないということを聞きますが、それでもまだ市民生活は送れる状況ではあって、暴動が起きるとかという状況ではないと聞きます。

 

ただ中には、給料が下がっているというように、実際の生活に影響が出てきているとという話も聞きます。

 

一方で、日本に来る中国人観光客の数が増えているという話や、これから来る旧正月でもさらにその数が増えるかもしれないと言われていますので、お金を持っている人というのは引き続き持っているというのが正直なところなのでしょうし、ある種の格差がすごいことになっているだけなのかもしれません。

 

いずれにせよ、以前にも書きましたが、中国経済がダメージを受ければ、それは日本も含めたグローバル経済のダメージとして跳ね返ってきます。

 

これだけ色々な国が複雑に絡み合っている経済環境下では、日本も必ずダメージを受けてしまいます。

 

誠に自分勝手な発想ではありますが、確かにこれまではその恩恵をほぼ無償で受けていたのかもしれませんが、普段真面目に働いている日本人の人が突然の派遣切りなどにあって困窮しないように願うばかりです。

 

正社員はまだ雇用は守られていますし、その意味では私の雇用も一定程度守られてはいますし、贅沢しなければ生きていけるだけの貯えもありますが、こういう時に影響を受けるのは立場の弱い人たちからです。

 

自然災害に対してなら、ちゃんとした大きな組織に募金をして活用を願う、というのもやりやすいですが、経済的な問題を発端にしたマイナスの影響に対しては、NPOなどの小さな組織がメインに動きますので、なかなか支援する方法も分からないというのが正直なところです。

 

困ったときは助け合い、の精神は大切だと思いますし、実際に子ども食堂の運営やホームレスの方への配膳など、サポートしているNPOは周りにもありますので、興味のある方はそういう情報も検索してみてください。

 

有象無象ありすぎて、結局良く分からなくなっている、というのもある気はしますので、それはそれで問題だなという気もしますけれども。

 

 


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