指名手配班への複雑な思い



指名手配されて約50年捕まっていなかった容疑者が、病院での治療中に自らが本人であることを明らかにしたそうです。

最期くらいは本名で、という思いからだそうで、闘争生活に疲れたのか、この先永くないと思って気弱になったのか、理由は分かりませんが、少なくとも公安や警察も、本人からの名乗り出がなければ捕まえられなかったわけです。

この長期間、逃走できていたということがまず驚きですが、間違いなく協力者がいたのでしょう。

保険証も偽造されていたもののようで、これもまた誰かが手配したのでしょう。

警察は、協力者のネットワークについての供述を求めるでしょうし、そうして一網打尽を狙うでしょう。


 

複雑な思い



彼が行なったことは擁護できませんし、地下に潜っているとは言え危険な組織ですし、そこに属している人を捕まえてほしい思いはあります。

しかし一方で、今回の指名手配犯がそれをペラペラ喋るなんてことがあれば、それはそれであなたにプライドはないのか、と言いたくなります。

なんだか間違っているとは思いますが、今まであなたを信じて、匿って、生活支援をしてきた人を裏切るのか、そうなら逃走生活なんかせず早く捕まっておけ、という思いを持ってしまうと思います。

指名手配犯が最期まで本名を明かさなければ協力者が炙り出されることはなかったわけで、そもそも極端な思想で間違っていただろうとは言え、信念を持って活動していたのでしょうし、今わざわざ本名を明かすのはいいけど、協力者を巻き込むのは信念がなさすぎだろう、という、自分でもこの思考回路は間違っているよなと思うことを考えてしまいます。

実際に被害に遭われた方やその親族の方からしたら受け入れられない思考回路ですよね。

改めて、そのこと自体は間違っていると思いますが、逃走に協力してくれる人がいたというのは幸せなことだと感じます。

私がなんか犯罪行為をして、庇ってくれる人なんていないと思います。

まあ庇ってもらうことで何らかの対価を要求されるなんてこともあるのかもしれませんから、楽なのかどうかは分かりませんけど。

それでも、あなたの勝手な思いでもたらしたことで、仲間を売っちゃいかんだろう、と感じます。

政治家とかに対しては、全部しゃべってしまえばいいのに、と思いますが、それとはちょっと違うのはなぜなのでしょうか。

なんとなく、今回の指名手配犯がすぐ捕まっていたら、共犯者のことも洗いざらい喋って欲しいと思っただろうなと思います。

協力者の情報を喋らなかったからよくやった、とも思いませんが、喋ったらほんとこいつは、と思う気がします。

指名手配犯が本名を明かした動機が自分勝手なものに思えるからそう思うのかな。

まあ、犯罪行為を故意にする人は自分勝手な人なんでしょうけどね。

なんなら、最後の最後まで自分を捕まえられなかった国家権力を嘲笑うためにわざと本名を明かした可能性もあります。

国家権力に残された時間はもうありません。

そうなれば当然、協力者の名前も言わないでしょうね。

それはそれでなあ。


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