軽んじられている仕事ってあるな




 

 

昨年はフルタイム労働者の平均月給が過去最高になったそうです。

 

若年層や高齢層で伸びているようで、人手不足によって、人材確保のために良い条件を提示する企業が増えたのかもとか、高齢層の人が会社に残るようになった結果平均給与を押し上げたのではないかなど、分析がされていました。

 

フルタイム労働者だけに絞ったデータでしたが、パートタイムも同様に給与は上がっているのではないかと推察しています。

 

アルバイトの時給なんかも、私が学生の頃に比べれば確実に上がっているように感じますので、そうしないと人が集まらないというのはそうなんだろうなと思います。

 

一方で物価高という話はありますが、このニュース自体は決して悪くないニュースなのではないかと思います。

 

あくまでも平均ですから、もらっている人がよりもらうようになって全体を押し上げたのかもしれないというのも思いますし、平均給与が上がったことで皆の生活が楽になったかどうかというのは別問題ではありますが、これまでの人件費が安すぎたというのは思いますので、いい傾向ではあると思います。

 




労働の対価




こういう平均給与の話になると、例えば外資系銀行員の平均給与はすごく高いとか、日本企業でも商社の給与は高いという話になりますが、そういう稼いでいる人たちの給与は、例えば医師の平均給与よりも高い傾向にあります。

 

24時間働けますかの世界に住んでいるという点は皆同じかもしれませんが、人の健康や命を預かっている医師の給与が低すぎないか、ということは正直思います。

 

下手をしたら大企業でのほほんと過ごしている人と、人々の健康を支えている医師の人とで、給与が同じということもあり得ますし、看護師や技師さんになると明らかに大企業勤務の人の方がもらっているということもあるでしょう。

 

実際に人間社会に与えている影響という意味では、医療現場で働いている人の方が圧倒的に大きいとは思いますし、労働としての社会的意義も圧倒的に高いはずだと思いますが、その対価という話になるとそこまで差がない、あるいは大企業勤務の人の方が上、ということもあり得るということです。

 

ということは当然に、その労働の社会的意義や影響度も対価の大小にはある程度影響は与えるものの、実はそれらと対価がきれいな比例関係にはないということだと思います。

 

まあ実際に、企業の中でも年功序列の仕組みを見てみると、任されている労働内容と対価がきれいな比例関係になっていないのでしょうし、この社会全体でそのような比例関係はないということなのでしょうが、必要とされている労働の割には対価が低いというのは結構かわいそうな気もします。

 

単純に、必要とされている仕事なんだからもっと対価をあげればいいのにと思います。

 

こういうことを考えると、例えば介護業界はどうなんだとか、ごみ収集はどうなんだとか、ということも思いますが、やはりそうなるとその労働の社会的な重要性と対価はきれいに影響をしているわけではないなと思います。

 

介護業界なんかも、もっとお給料をあげればサービスレベルを上げるモチベーションにもなるのではないかと思いますが、今のような薄給の環境下ではそこまで懇切丁寧にサービス提供もしたいと思わないよな、と感じます。

 

でもかといって、お給料を挙げて人件費を増やすと、今度はビジネス運営をのものがうまくいかなくなる可能性があるのでしょうから、難しいですね。

 

それはサービスを享受する側がお金を払いたいと思っていない、ということも背景にはあるでしょうから、必要なんだけれどもお金を払いたくはない消費者という、本当に必要なのかどうかが分からなくなる、変な話ですね。

 

お金を払ってでも安心や快適さを手に入れる方がいいのではないかとも思いますが、それでもなるべく手軽にという心理があるのでしょうかね。

 

 


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