とある自動車メーカーが長年に渡って不正をして自動車を販売していたのではないかとスキャンダルになっています。
誰もが知るような大手でも、社内文化はいまいち、というのはよくあります。
私の会社もたたけば埃がでるかもしれません。
そんな中、興味深い主張を読みました。
スローガンと組織文化
問題となっている企業のスローガンが、プレダクトアウト型、あるいは、ともすればお客様のことを考えなくなる可能性のあるスローガンではないか、ということでした。
スローガンそのものは一見してまともなのですが、理解を間違えると、不正に繋がりかねない要素も孕んでいると理解しました。
企業の社会的責任という言葉もだいぶ一般的になってきましたが、あくまでも企業は社会の一員であることを忘れないようにしないと、独りよがり、自分の利益だけを考えるようになる可能性があるということでしょうか。
言葉の理解でも良くない?
もっと言えば、そのスローガンの裏側にある思いとは何かをしっかり考えてから、スローガンを理解するということでしょう。
偉い人がいろいろと、意見やらスローガンやらビジョンやらを考えて発信することがありますが、その内容は内容で大切かもしれませんが、それはあくまでも言葉で理解しただけです。
なぜそれを言っているのかを理解すれば、本質的に大切なことはこれだろう、ということが分かりますので、言葉に踊らされずに、自分の頭で思考を巡らすことができます。
私が勤める会社で、トップマネジメントの人が掲げたスローガンがありまして、それ自体はある種、当たり前の、模範的な言葉で、初めて聞いた時はなにを当たり前のことを、と思いました。
ただ、そのスローガンが、過去にそのトップマネジメントの人が経験した、経営判断の失敗を反省してのことだったということがひょんなことからわかり、その時なまさに腑に落ちた、という経験があります。
ただ、その失敗自体は一部の人にしか本質部分が知らされていませんので、もしかしたら以前の私のように、表面的に捉えている人もいるかもしれないなと思います。
ただ現実は厳しい
とは言え、本当に大切にしないといけないことはなにか、ということを考えて行動に移すのは実は難しいです。
組織の中では色々な利害関係者がいて、色々な利害が対立していて、八方よしなんて状況はなかなかつくれません。
お前はそんなことを言って、なにかあったら責任はこっちが取るんだぞ、なんとかしろ、とプレッシャーを受けることは日常茶飯事です。
いや、本来、スローガンというのはそういうゴタゴタの際に、何が正しいのかを判断するためにもあるはずですが、現実ではそうなっていないばかりか、何ならそのスローガンを掲げている人ですら、場面や状況によって解釈を変えることもあります。
例えばですが、年度末に予算やノルマ達成のために無理するなんて話は、お客様のためになっているかも怪しいですし、そこで無理したら翌年期首に反動が来るから自分達のためにもならない、はすですが、それを理由に年度末に無理をしませんとなったらまあ会社では怒られるでしょう。
そもそも、すべてのビジネスはお客様いてこそですが、だからといってお客様最優先でなんでも動いていたらビジネスそのものが成り立たない、継続性がないなんてことも事実です。
結局はバランスが
なので、最終的にはバランスも大事になります。
スローガンは点ではなく、面をカバーしているものと捉えて、ある範囲の中に入っていればその中での程度の違いは許容する、みたいな感じでしょうか。
それが点になるとそれはそれで従業員が疲弊して危うい気がします。
そもそも点を求める企業の場合、複雑に課題や事情が絡み合う無理難題を、その点の実現のために解決しろとかやりそうですね。
言葉は力を持つとは言われますが、スローガンもなんだかんだで力を持って組織文化に影響を与えるのは間違いないでしょうね。
セミリタイアに向けて頑張るぞー!


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