これまでもちょくちょく、JRや他の会社からも発表されてはいますが、比較的大手と思われるバス会社などでも、サービスを提供していた路線の廃止を検討していることなどが発表されるニュースをよく見るようになりました。
私に土地勘があって、都市とは言えないまでもそこまで田舎でもなく、人もそれなりに住んでいたと記憶しているエリアでも廃線が発表されることもあって、それは結構驚きではあります。
廃線の理由は、運転手が足りない、利用客が少ないなど表向きのものは色々とあると思いますが、もしもドル箱路線であれば何とかして人を確保する動きになると思いますので、恐らく、採算性が取れないというのが一番の本音なのかなと思います。
儲からないと魅力もない
公共サービスではあるものの、質の高いサービスを安定して提供していくためには、経営が成り立っていることが大前提でしょうし、赤字になってもサービスを提供しろというのも難しい話なのでしょう。
サービスを受けている側からすれば、赤字になってもいいからサービスを提供してほしいというのもまた身勝手ではありつつも自然なのかもしれませんし、それが生活インフラであればなおさら提供は続けて欲しいと思うのでしょう。
それならば、自らお金を出して、サービスの継続を模索してはどうかとも思いますが、それはしないのであれば、あまり文句を言う権利もないかもしれませんね。
まだ序章ではないか
しかしながら、今後日本では似たようなことが続々と起きることになるのでしょうか。
都市部に人が集中して、田舎の方は少子高齢化、過疎化がさらに進み、このような公共サービスもどんどん廃止されるという将来が待っているのかもしれません。
そのようなサービスの低下はさらなる田舎からの人の流出を生むでしょうし、サービスが悪いところに流入してくる人は限りなくいないでしょうから、人がいなくなる、サービスが低下するという悪いサイクルがぐるぐると周ってしまうということが予想されます。
政府も、地方行政団体もなんとかそれを食い止めようとはしていますが、国の全体的な構造として少子高齢化が進んでしまっている今、すでに大きな濁流のようなうなりがあるでしょうから、それを食い止めるのは難しいでしょう。
そもそものそういう流れがあった中で、一時期もてはやされた派遣という働き方が不安定であることが露呈したり、リーマンショックが起きたりで、今の40代半ばくらいの人たちが経済的にも困窮し、結婚も子どもを持つこともなかなかできないという流れができたり、そもそも今の若い人たちも子どもを持ちたくないというような人も増えているようです。
まあ、結婚しなければいけない、子どもを持たなければいけない、ということではありませんが、結婚する人や子どもを持つ人が減れば、少子化、人口減は起こりやすくなります。
私も比較的晩婚で、子どもも1人しかいませんので、少子化に貢献しているとも言えるかもしれません。
私も若いころは、子どもは複数人欲しいと思っておりましたが、仕事に疲れ、セミリタイアを志望した時点で、子どもは1人でいいのではないかと思ったのです。
20代の頃は自分がセミリタイアしたいなんて考えてもいませんでしたし、そういう時期に結婚していれば、子どもを複数持つ可能性もあったのかなと思います。
それが、今では若い人たちの中にも、節約が大事、セミリタイアがしたいという思いを強く持っている人が増えていると聞きますので、それは少子化が進むよな、と感じます。
子どもがいることが負担と言ってしまうとおかしいと思うのですが、やらなければならないこと、考えなければならないことは増えますので、自分の生活をある程度は犠牲にしなければならなくなるとは思います。
それでも子どもはかわいいですし、自分より大事に思う瞬間もたくさんあります。
だから、ふと、もう1人欲しいな、なんて思うこともあります。
大変なんでしょうけれども、もう1人いれば、少子化には抗ったことになると思いますので。
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