人事部が色々な支店を行脚して、これからの人事制度についての説明を行なう計画のようです。
これまであまりそういうことはなかったのではないかと記憶しておりますので、何かしら会社として大きな人事制度の変更を考えているのかなという気がします。
これまでも、早期退職制度の活用を勧めたり、社外への転身を勧めたりということは会社もしてきておりますので、対象となる人に対しての説明会などはもちろん行なってきていると思うのですが、今回の説明会については全社員が対象になっているということですので、全社員に関わる何かなのでしょう。
まあなんとなくですが、おおよその内容は想像できています。
人員削減に向けた動き
基本的には、会社としては余剰人員を減らしたいということだと思いますし、特に年齢層が高めの世代の余剰人員を減らしたいということで、そのためにいろいろなサポート制度も用意します、当然に人事制度もこう変更します、ということが基本にあるのだろうと思います。
その上で、全社員が対象となっていることを鑑みるに、若手にも何か影響を与える人事制度の変更があるのではないかと思います。
若手の積極登用を進めますという話なのか、あるいは今は影響を受けなかったとしても、その若手が年齢層が高めになった際にはこういう人事制度が待っていますという話の説明でしょうか。
さすがに若手も人員削減の対象にしますということはないとは思いますが、組織の縮小というのはあり得るでしょうし、あるいは能力給の様相を強めるとか、早いうちからキャリアについて考えさせるとか、なにかしらあるのでしょう。
こういう説明会をすると、社内の対象となる人たちからは不安の声などもでるでしょうし、社内が不安定になることもあるかもしれませんが、こういう案件は人事部がどうこうではなくて基本的に会社のトップ層が推進していることでしょうから、多少のことがあっても動きとしては止まらないでしょうね。
まあ、当然なにかしらの飴も用意はされているとは思いますが、会社としてはその飴を与えてでも会社として利益を得たいことのためにいろいろと進めているのですから、一見すると確かに飴のように見えるが、実際のところは飴ではないのでしょうし。
まあ、恐らくは、さらなる社外転身を推し進めようということではないかと思います。
いきなり感はあるが
そもそもが多くの日本企業は、終身雇用を前提として人を働かせてきたわけですから、その前提であればキャリア形成とはいってもただの社内でのキャリアにすぎず、社外で活躍することを前提としたキャリア形成ではありません。
最近入社をする特に若手の人の間では、初めから社外を含めたキャリア形成を考えているという話も聞きますが、そもそもその前提で働いてきてはいない人たちの態度を変えて、社内とどまらずに社外にも目を向けて、というようなことを意識づけしなければならないのですから、それを思うと大変な作業ですね。
社外に出て本当に通用するかどうかも分からないですし、通用しないから戻りたいということも許されないでしょうし、心理的負担も大きいと思います。
その心の準備のために、早め早めで会社は動こうとしているのかな、なんて思いますね。
今の若手が中堅になる頃には、考えとして浸透しているような、中長期の計画である気がします。
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