戦力外通告と会社員

 


さて、毎年の事にはなりますが、今年もプロ野球では戦力外通告を受ける選手が出る時期となりました。

もちろん、プロ野球選手に限らず、多くのプロ選手が毎年戦力外通告を受けるのでしょうが、個人的に気になるのがプロ野球選手というだけです。

中には、別の球団に声をかけられて引き続きプロとして活躍の場を獲得する選手もいるでしょうし、同じ球団内に野球選手としてではない活躍の場を与えてもらえる選手もいれば、社会人や独立リーグで選手としての活躍の場を求める選手や、野球から完全に離れて就職をして働くことが必要となる選手もいます。

既に長年プロ野球界で活躍をしている選手で、引退勧告を受けてもそれが受け入れられずにあえて戦力外通告を選ぶ選手もいますが、そこまで気にかけてもらえる人は選手は本当に一握りです。

そこまで長年やれれば、ある程度の資金的な貯えもあるでしょうし、仮に引退したとしても生活に困窮するということは少ないのだろうと思うのと、そこまでの選手であれば将来的にまた野球に関わる指導者としての道や、解説やコメンテーターとしての仕事も得られやすいのではないかと思います。

次の道に進むならば、早い方、若い方がいいという話もありますが、年齢はどうであれ、それまで野球しかしてこなかった人が急に別の世界に放り込まれるというのもなかなか過酷な話であるとは思います。 

自分で選んだ道と言えば確かにそうなのですが、厳しい世界であることは間違いありません。



会社員は安定している



日本企業の会社員である私の場合、もちろん低い評価をつけられるということはありますが、それでいきなりの戦力外通告というのはなかなかされないですし、大金を稼ぐ可能性は低いものの、生活は安定はしていると言えます。

一部の外資系企業の会社員の場合は、成果が出ていないと首を切られてしまうということもありますが、比較的、それまでの経験をもとに転職もしやすい、ということはあります。

また、会社員の場合は、ある程度年数や経験がものをいうところもありますから、どれだけすごい新入社員が入社してきたとしても、それでいきなり立場がなくなるなんてこともありませんし、一般的には、毎日会社員としてレベルアップをするためのトレーニングをしないといけないなんてこともありません。 

その気になれば、会社員としての経験の貯金で生活をしていくという、まさにセミリタイア生活の会社版みたいなことも可能なわけです。

能力的に、なぜこの人が管理職をやっているのだろうなと感じる人も周りにいますが、そういう人がいるということは日本企業の悪い点でもあり、また同時になにかしら良い点でもあるのだろうと思っています。

部下からしたらたまったものではないかもしれませんけれども。



私も恩恵を受けている



この年功序列や終身雇用の慣習ももしかしたら今後見直しが図られるかもしれませんが、少なくとも現段階、そして大きな企業では、この慣習は続いているように思いますし、今日明日でいきなりそれが変更されることもないと思います。

私も、若かりし頃は、働かないおじさんの給料が高いのは納得いかない、なんて思っていましたが、いざ自分が年齢を重ねてくると、既得権益を感じるような立場になってきています。

若かりし頃はバリバリ働いて、もらっている給料以上のアウトプットを出しているという自負もあり、その一方で給料は高いのにあまり働いていないように見える人のことをあまりよく思っていませんでした。

それが今となっては、むしろ自分はもらっている給料に見合うだけのアウトプットを出せているのだろうか、と思うようになっています。

日本企業の賃金体系は、若いころは比較的抑えられていて、年齢と共に上がっていくという形になっていることが多いと言われています。 

その分、日本企業は安定した雇用環境提供をしながら、若手を育成しているということで、これもまた終身雇用制度があるからこそ可能な制度、日本の特徴でもある制度なのでしょう。

その恩恵を受けている身としては、これが悪い制度だとも思いませんし、冒頭に述べたようなプロ野球の世界からすると、むしろ非常に恵まれている制度であるなと思います。

改めて考えると、確かに私は恩恵を受けているのです。

もしも今すぐその制度を変更しますとなったら、私は反対するかもしれませんね。

 


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