根拠と事実確認




「それってあなたの感想ですよね」の話題に関して、ちょうどタイムリーな話題かもしれません。


仕事をしていても、いろいろと言ってくる人がいますが、中には、「それってあなたの感想ですよね」に近いことを言ってくる人がいます。


もちろん、まともな人なら、これは私見に過ぎないけれど自分はこう感じるが、それについてどう思うかを尋ねてきますが、一番厄介なのは、「あなたたちは知らないかもしれませんが、こうなんですよ」と主張する人で、その「こう」の部分に具体例や事実があればいいのですが、ないまま、自分の印象を世間一般の常識として主張してくる人です。


当然、その主張の正誤を自分の知識で判断できない人、特に上層部の人は、事実なのかどうかを分かりませんので、それは本当かどうかを他の人に尋ねて確認したくなります。


で、その正誤についてなにか知っているかどうか、問い合わせが来ることがあります。


もちろん、自分が知っている範囲でどうかというのは答えますが、私は必ず、その主張をしている人の根拠を確認してほしいということも伝えるようにしています。




他人を動かす




もしもその根拠が明らかにあるのであれば、そういう事例があるのかどうかを確認することができますし、場合によっては私が知らないだけで、事実であるということがあり得ます。


もちろん、根拠がなければ間違っているというわけでもありません。


しかしながら、断定して言い切るのであれば、根拠がいると思いますし、少なくともその人の主張によって、確認に追われる人がいるわけです。


であれば、根拠を示してくれた方が、確認する側としては、ポイントが絞りやすくもなるわけです。


根拠もない、ただの印象なのに周りを振り回すのはいいことではありません。




根拠はないが事実であることも




一方で難しいのは、すぐ手に入る事実や根拠のみが、本当の事実とは限らないということです。


知らないけれど事実ということは山ほどあります。


調べてみたら実は、ということもありますので、印象が必ずしも悪いかどうかの判断も難しいです。


トロイやミケーネは確かに存在したことを証明したシュリーマンは、誰しもが作り話だと思っていることは真実であるという、個人の印象で突き進んだ結果、事実にたどり着いたのです。


そんな可能性はありますので、個人の印象で他人を動かすことが必ずしもダメだとも言い切れないとも思います。


ただしその場合でも、それらしい証拠や事例のようなものを提示する必要はあるのではないかと思いますし、それがなければ本当に個人の思い込みでしかなくなる気がします。


自分で証明するのであれば思い込みでもいいのですが、他人を動かすのであれば、なにか事例を提示して欲しいなと思います。




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1 件のコメント:

  1. シュリーマンの場合、古文けんが嘘だといったほうが根拠ない方だった。根拠は古文献に書いてあるが根拠だから

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