移住支援とセミリタイア




温泉で有名な別府市が、公共交通事業の運転手不足の解消を図るために、就職氷河期世代で、大分圏外に在住する人が別府市に移り住んで公共交通事業の運転手として就職した場合に支援金を出すという応募をしたところ、思うように人が集まっていないというニュースを読みました。
 
移住元の条件もありまして、特に東京圏については詳細に条件付けをされており、まあなにかそのあたりの裏もあるのだろうなとは思いますが、理由は私には分かりませんが、要は東京圏であっても田舎エリアからは移り住んでこないでねという理解をしました。
 
子どもがいると支援金にも加算があるようなのですが、基本的には1世帯につき、最大100万円で、単身世帯の場合は最大60万円ということのようです。
 
応募自体はあるようなのですが、氷河期世代よりも高齢の方が応募してきているような現実があるようです。
 
私は別府市には訪れたことがありませんが、温泉で有名であるということは知っていますし、となると観光客も多く訪れるのでしょうから、公共交通事業というのは一層大切なインフラになるのだと思います。
 
移動に不便な場所には観光客はなかなか集まりませんから。
 
合わせて、就職氷河期世代を対象としているということは、ややそこから人口増につながるといいなという思いがあるのも透けて見えます。
 
実際に、この話に限らず、別府市自体が普段から移住者支援を行なっているようでして、住環境や就業環境の斡旋サポートも行なっているようです。


うまくいくのかな?



 
普段の移住者支援がどれほどの効果を上げているのかははっきりとはわかりませんが、仮にそれがいい効果を上げていたとしたら、それでも公共交通事業に就業する人が少ないということになりますし、そもそもいい効果を上げていないのだとしたら、そこから課題があるということでしょう。
 
だとすれば、どういう課題があるのかは分かりませんが、それが数百万円の支援金で解決できるのかどうかと言われれば、そうは思えない気がするというのが正直なところです。
 
私みたいに、セミリタイアしたいな、もう少しゆっくりと働きたいな、地方に行きたいな、と考えている人というのは、基本的に今よりも楽がしたい、という思いがあると思います。
 
働き方を変えた結果として、楽ではなくなるのであればそれはもう意味がないことなのです。
 
例えば、別府市で公共交通事業に携わったとしたら、いったいどれくらいの勤務時間でどれくらいが稼げるのか。
 
恐らくですが、人材を募集するくらいなのですから、そんなに稼げる仕事ではないのでしょうし、そもそも人様の命を預かる仕事ですから、楽な仕事ではありません。
 
であれば、この支給金の額そのものが実はあまり魅力がないというか、下手したら引っ越し関連の諸費用で結構な額を消費してしまう可能性もある金額に思えてきます。
 
別府市への移住者そのものが増えていないのだとしたら、何か課題があるとは思いますが、そもそもなぜ人口が減っているのか、という話でもあります。
 
私のふるさとも人口減が起きておりますが、一つはまず働き口の話があって、若い世代にとっては魅力的ではないのだろうと思います。
 
こじんまりと落ち着いていていいのですけれども、娯楽も少ないというのもあるかもしれません。
 
子どもが減っている中で学習塾なんかは結構あるので、そういう需要は減ったとはいえ、根強くあるのかなという気はしますが。

 

お金って大事だけど、、




お金で人を釣るというのは印象は良くないのかもしれませんし、当然財源に限りはあるのでしょうが、それでももう少し支援金額を増やさないと、なかなか移住者獲得にはつながらないような気もしますね。
 
でもそうすると、市民の貴重な税金をなぜよそ者に使うんだ、という声が出てくるというのも容易に想像できますけれども。

そうなると、移住者は増えないのではと思いますが、まあ市民の方が皆、増えて欲しいと思っているわけでもないでしょうからね。


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