仕事から見える性格

 


最近関わっているプロジェクトで、そもそも現状がどうなっているのかよく分からないからまずはそこから明らかにしていくという作業をやりました。

何か国かの人と会議を持って、ヒアリングをしながら現状をまとめていったのですが、そうしていくと意外と各チームが意図せずして利害関係を持っているというようなことも分かりました。



理想と現実



というか理想論を言えば、現状が分かっていないことで普段の業務に支障が出る部署がありますし、その部署はそのことを分かっているはずですので、その部署がもっと前からやっておくべきことなのですが、色々な前提条件がある中で、その部署も含めて、誰も明らかにしてこなかったという状況です。 

とは言う一方で、その部署にとっては支障は出たとしても致命的ではなく、つぎはぎで何とか対応できる可能性もあるというのと、いわゆる定量的な尺度や評価項目という意味では、その部署には影響を与えない課題でもありますので、強いモチベーションにはつながらないというのも確かなのだろうと感じました。 

自分たちの事だけを考えるのであれば、ある種、ほったらかしにしておいても短期的には都度都度の対応でなんとかできそうな課題でもあったということでしょうか。 

じわじわ首が締まる課題ではありますが、緊急性という意味では課題でもないとすら言えるのかもしれません。 



メリットはないがやりがいはある



まあ、私自身も別に状況を明らかにして対応策を実行したとしても、直接に私にメリットがある話でもなく、誰かに高く評価されるような話でもないのだろうと思いますが、実務レベルで関わっている人たちにとっては、少しでもやりやすい環境整備につながるかもしれないという意味で、助けにはなるのかなと思いながら進めています。 

こういう、もしかしたら誰かのためになるかもしれない業務というのは個人的にやりがいを感じます。 

その一方で、単純に売上がどうだとか、コストがどうだ、利益がどうだとかいう話は、あまり興味がわきません。

ビジネス的には後者の話の方が大切ですし、その視点がないとダメなのですが、長い会社員人生においても、それらをどうこうすることは私のやりがいにはなってきません。 

まあ、一番美しいのは、困っている誰かを助けることで、なんと定量的なビジネス指標の改善にもつながっていく、ということなのでしょうけれども、そういう話ばかりでもありません。 

むしろ、売上のため、利益のためにいろいろとやった結果、短期的には効果があっても、長い目で見れば事業、製品やサービスを殺していたという事例も見てきましたので、私自身が眉唾ものになっているということもあるのかもしれません。 

結果として定量面で効果が出るのは良いことなのは疑う余地はありませんが、ある種ちょっと冷めている面が私自身にあるのだろうなと思います。 

ふとした瞬間に自分の傾向や好みが分かるのはおもしろいですね。


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