根尾昂というプロ野球選手が中日ドラゴンズに所属しています。
彼は中学生時代からすごい選手がいると有名でしたし、高校で大阪桐蔭高校に入学してからも話題で、甲子園でも大活躍、打っても守っても投げてもすごいという評判でした。
しかも他のスポーツをやらせても運動神経抜群だとか、さらに頭もいいとか、なにをしても素晴らしいという評判でした。
私がテレビで見た限りは、すこし粗削りな印象を持ちましたが、身体能力はすごいし、技術がもっとついてくればそれこそ球界を代表するような選手になるのではないかと思った記憶があります。
そんな根尾選手ですが、当然のようにドラフト1位で複数球団から競合指名されて、プロ野球の世界に飛び込みました。
残念ながら
ただ残念ながら、飛び込んでからというもののあまり目を見張るような活躍はできていません。
同じく大阪桐蔭からプロの世界に飛び込んだ同級生たちの中には1軍で活躍する選手もいる中で、すこしくすぶっているような印象を受けます。
最初は遊撃手として期待されていたのが外野手にコンバートされたかと思えば、今度は投手にコンバートされるというような感じなのですが、投手から野手のコンバートはあっても、野手から投手へのコンバートはほぼされないのがプロ野球の世界と思われる中では、まだまだ首脳陣からも評価されていないのかなと思ってしまいます。
逆に言えば、プロの世界の技術というのはとんでもないレベルなのだということが分かる例でもあるとは思います。
ここまで期待された選手なのになぜなかなか活躍ができないのか、という理由に、根尾選手が真面目過ぎるがゆえに、周りのアドバイスを聞きすぎるのではないか、ということが言われています。
期待されているわけですから、色々な人がなんとかしようと色々とアドバイスしてくる、というのはあり得ることだろうと思います。
それ自体はありがたいことかもしれませんが、問題なのは、そのアドバイスは決して統一されたものでもなければ、正しいかどうか、自分に合っているかどうかも分からないのに、真面目過ぎるがゆえに全てを取り入れようとしてしまう結果、自分の中でも消化不良を起こして、結局技術レベルの向上が難しくなってしまう、という危険性を秘めているようです。
一流選手の中には、コーチの言うことは聞くな、自分で考えて技術を向上させろ、という人がいて、そのアドバイスは自分で答えを見つけるしかない、ということを示しています。
飛び抜けるために
いわゆる平均的な選手になるためなら、優秀なコーチのアドバイスに従っていればなれるのかもしれませんが、とびぬけた存在になるためには結局自分の道を突き進むしかないのかもしれません。
会社員であればある程度型にはまった人を量産した方がビジネスの安定成長には効果的なような気もしますが、環境を劇的に変化させることができるのは、型にはまらない人、自分の信念がある人だということは経験上感じています。
そういう人は価値観がそもそも違いますし、会社員として働いているのではなくて、会社を利用してなにかをやってやろうとたくらんいる気がします。
プロ野球選手はそういう意味では型にはまらない、個性をどれだけ伸ばせるのか、ということが大切になる世界なのかもしれませんね。
そもそも、プロの世界に入れる以上、基本的にはその能力があるわけで、学生の就職とは少し違います。
仕事の上では、私は量産型人間にしかなれないと思っていますが、個性のある人をうらやましいと思うことはたくさんあります。
一緒に仕事していると、もうちょっと周りのことも考えて、現実的な行動をしてくれよと思うこともありますが、意外と何か苦境を突破できるのはそういう個性的な人だろうなと思います。
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