ピーコさんが行方不明というニュースが出ていましたが、どうも真相としては認知症を発症されて施設に入居されているということのようです。
年齢としては78歳ということで、確かにご高齢ではありますが、それでもあれだけ昼間のワイドショーに出ていて活発なコメントをされていたような方ですので、そんな方でも認知症にかかってしまうのかという事実に愕然としたのが正直なところです。
私がまだ10代の頃にワイドショーに出られていたのを目にした記憶がありますので、ざっくり20年前になるのでしょうか。
よくしゃべるエネルギッシュな人だなあと思ってテレビを観ていたと思います。
そんな方でもなってしまうのでしょう。
認知症という名前なので、病気のようにも思えますが、多かれ少なかれ誰しもが経験する衰えでもあるでしょうし、長生きすると抱えてしまう自然の対価とも受け取れるかもしれません。
ピーコさんも数年前から認知症っぽい症状があったということですが、認知症になってしまうと、健康的に生きている、という状態とは言えないだろうと思います。
仮に75歳くらいまでは認知症もなくお元気にされていた、と仮定しましょう。
もちろん、世の中には大変お元気で健康に過ごされている高齢の方はたくさんいますし、だからこそシニア世代のさらなる活躍とか、定年延長なんて話が出てくるわけですが、仮に70歳まで立派に勤め上げたとしても、75歳で認知症を発症してしまったら、リタイア後の猶予は5年しかありません。
5年を長いと考えるのか短いと考えるのかは人それぞれだと思いますが、個人的には5年しかないのか、短い、と感じます。
一生懸命頑張ってきて、よし少し余暇を楽しむかと思っていたら5年しかないのです。
もちろん、長いと感じる人もいるでしょう。
もしも暇で何もやることがなかったら、5年という時間はかなり長く感じるはずです。
特にそれまで仕事で頑張ってきた人にとっては、暇な時間というのは意外と苦痛に感じるかもしれません。
そういう私も、暇すぎたら暇すぎたで、無駄な時間を過ごしているような感情に襲われてしまい、何かをしないと、と焦りを感じたことがあります。
学生時代ですらそう感じたことがあるのですが、端的に言うと、自分が目標も何もなくただ時間を過ごしているだけだと感じた瞬間に、このままではいけないと思ったのです。
当時の私の判断そのものは正しかったと思っていますし、これまで何度もブログでも書いてきたように、私自身も若い年齢で完全にリタイアしてしまうことは考えていません。
細々でもいいから、働くのは働いていたいのです。
しかし、バリバリやるのは今までも十分にやってきましたし、あくまでもほそぼそでいいのです。
そんな中で、70歳までは働いて、そこから5年間の余暇を楽しむぞ、ではなくて、例えば70歳に至るまででも趣味やリラックスの時間も常に持ちながら、人生を過ごしてきたいと思うのです。
そもそも70歳まで生きられるかどうかも定かではないのですから、我慢のし過ぎにメリットはありません。


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