闇バイトという言葉がにわかに出現してきました。
もともと、オレオレ詐欺などは存在していましたし、そのための受け子、出し子、みたいな役割もあったのでしょうけれども、そういう役割を高収入バイトという形で募集して雇うようになっているというのがニュースでも取り上げられるようになり、高収入という言葉につられて応募する人も増えている、というのが背景にある中で、闇バイトという言葉も定着してきたように思います。
上手いこと表現したものだなと思いますが、それでも、闇バイトではなくて、違法バイトとした方が正確なんだけれどもなという気もします。
闇と言ってしまうと、グレーな部分であるというような印象も出してしまうような気がするのですが、明らかに真っ黒なバイトですから、違法バイトなはずです。
気持ちはわかる
犯罪はだめなことであることは大前提ですが、高収入につられてしまう気持ちはよくわかりますし、特にお金に困っている場合には一度だけでいいからやってみよう、という思いを持つのは分からなくはありません。
応募する時点では違法行為だとは気づかないままに応募するのだろうなと思いますし、その時点では単に割のいいバイトという認識しかない可能性も高いのではないかと思います。
ニュースを見聞きする限りでは、応募した時点で身分証明書やら個人情報をバッサリ抜かれて、もしもバイト内容を断るようなことがあればそれを元に脅される、みたいな話を聞きますし、気づいた時にはもう遅い、一度はまってしまうと抜け出すことのできない沼のような、そんな感じなのでしょう。
個人的に、この手の闇バイトという話がニュースとして多く出てくる背景に、国民生活の経済的な困窮やら定職がなかなか見つからない苦労、みたいな話が出てくるのかなと思いながら記事を見聞きするのですが、知る限りはそういう論調はないですね。
ということは、そういう闇バイトに手を染めてしまう人は、単純に楽してお金を稼ぎたいという人が多い、というだけなのでしょうかね。
決して犯罪を助長するつもりはないのですが、例えばの話で、やむにやまれず、悪いこととはわかっているけれどもやらなければ誰かが死んでしまう、というような極限状況の中で犯罪を犯してしまって、そのことが明るみに出て、世間でも一部同情の声が出る、みたいなこともあると思います。
その犯罪者の置かれた環境を自分に置き換えてみると、ただ責める気にもなれないなあ、というやつです。
そいういうのは闇バイトのニュースではほぼ見聞きしないですね。
もちろん、生活費に困ってやった、みたいな話は出てきますが、そこで困るまでにもうちょっとやれることはあったんじゃないの、という感じが多いのでしょうかね。
やむにやまれず、、という人の場合は、むしろそんな高収入バイトとかにはそもそも惹かれない、ある種、くそ真面目な人なので、そもそもそういう怪しいバイトには応募してこないのかもしれませんけど。
勝手な想像です。
お金を稼ぐのは楽じゃない
楽してお金を稼ぎたいという気持ちは大変良く分かりますけれどもね。
普通のバイトで10万円稼ごうと思うと大変ですからね。
仮に時給1000円がまるまる手取りになったとしても、100時間働くということは、1日8時間働いても月に13日は働く必要があります。
20万円稼ごうと思ったら、その倍ですから、体力的にもきつくなりますね。
ただ、多くの人は、生活費に困っても犯罪に手を出すまではしないわけで、正当化はできません。
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