阪神タイガースの岡田監督の取材コメントに、今のプロ野球では選手の休養日を設けるというトレンドもある中で、なぜ選手を休ませなければならないのか、選手は毎日給料をもらっているじゃないか、というものがありました。
その背景にあるのが、ある投手を投げさせなかったからというのがあるようですので、その投手をかばっての発言であるとも受け取れますが、いずれにせよ、説明として使用した、給料をもらっているのになぜ休ませなければならないのか、という意見が興味深いです。
普通に考えたらそりゃそうですよね。
働く前提でお金をもらってるんだから、そうなら働けってことです。
ただ一方で、短期的に考えたらそれでいいですけど、中長期的に考えたら、いい選手を短い期間に使い潰してしまう可能性もあります。
それは、チームが継続的に強いチームであるためにはマイナスかもしれません。
メジャーも注目していると言われる、ロッテの佐々木投手なんかは大切に扱われてきたと思いますが、それは中長期を見据えてのことでしょう。
しかし、プロの世界、試合に出て、活躍してなんぼです。
例え輝ける期間は一瞬でも、その一瞬に輝きたいと思う選手だっているかもしれません。
多くの選手は輝けないまま終わってしまう厳しい世界です。
民間企業ならどうか?
一方で、もしも、今の世の中で、民間企業の社長が、トイレに行く間も惜しんで仕事しろ!始業後60分はトイレに行くな!と社員に言ったら、炎上してしまう気がします。
勤務時間中は仕事しろって言われているなら当然のことではあるはずですし、トイレくらい始業前に行っておけというのはわからなくはない主張だと思いますが。
生理現象としての生産性を持ち出すなら、プロ野球選手だって休んだ方がその後の生産性はあがるばすなのです。
毎日、かなり体を酷使しているでしょうからね。
プロ野球選手とサラリーマンは違う、というのであれば、なぜそこが違うのかを考えてみるのもまた面白そうだなあと思いました。
少なくとも、岡田監督の発言は炎上していません。
残念ながら、サラリーマンはプロではないってことなんでしょうか。
政治家が、税金から給料をもらっている人間は24時間365日、国民のことを考えて働けって言ったら賛同を集めそうですしねえ。
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