異文化コミュニケーションや、みたいなことをいう宇宙人のテレビ広告が十数年前にあった気がします。
確か英会話教室の広告だったのではないでしょうか。
今回、日本にフランス人、スペイン人、イタリア人が出張できており、会食するからと私も駆り出されました。
異文化コミュニケーション
普通に考えると、寿司とか焼き鳥とか、安定の中華とか、ちょっと冒険してお好み焼きとか、食事の選択肢は色々とあるのですが、お店を選んだ人は韓国焼肉を選択しました。
まあ、肉を焼くスタイルは違えど、グリルした肉を食べる文化は彼らにもありますので、その選択肢自体は間違ってはいないと思いました。
特に会食の場合、苦手な食べ物やアレルギーのありなしを尋ねる必要がありますが、最近は、ベジタリアンの人が増えていますので、そこにも気を使わなければならなくなってきていますね。
正直面倒ですが、そう言ってはいけません。
ゲテモノ?
韓国焼肉ですので、当然のようにキムチやナムルが出てきたのですが、ヨーロッパ出身の彼らからしたらそれがかなりの得体の知れないものに見えたようです。
キムチについては、赤い見た目からして辛そうということで、またおそらくは唐辛子の辛さは彼らにとっては苦手な辛さなのか、全く箸が進んでいませんでした。
というか食べようとすらしていませんでした。
実際に私が食べた感じではほとんど辛くないし、むしろ漬物特有の酸味のようなものの方が強かったのですが、彼らはチャレンジすらしませんでした。
ナムルには箸が伸びていましたが、なんなら網で焼こうかという勢いで実際に焼いていましたし、私もそれを見て別に何も言いませんでした。
住んできた文化圏が違うと、こうも違うのかという印象を改めて持ちました。
我々が欧州圏の食べ物で、トライしたくないと思う食べ物は何でしょうかね。
ウズラの丸焼きみたいな料理は気持ち悪いという人もいるかもしれませんし、ブルーチーズのような独特の風味のものも嫌な人はいるかもしれませんね。
名前は忘れましたが、北欧には世界一臭い缶詰、というようなものもありますね。
それでも、見た目などから箸が進まない、という料理は正直あまりないのではないかなという気はします。
英国の料理は味がしないからおいしくない、というような人はいるかもしれませんが、そもそも、箸が進まないかと言われるとどうだろうなという感じです。
日本食でいえば、納豆が得意な海外出身の人は少ない印象ですし、ウニとかフグの白子なんかも嫌う人は多いですね。
あとは内臓系の食べ物も嫌がりますね。
中華料理でも、何が入っているか分からないからと、嫌う人がいるようです。
食で判断できるわけではないが
まあ別に、キムチが食べられるからと言って韓国の文化を理解できるかというとそうは思わないですし、納豆が食べられるからと言って日本の文化が理解できるとも思いません。
それでも単純に、忌避感を覚えてしまう食べ物があるのだなということが改めて分かって、興味深く思いました。
私からしたらおいしいと思う食べ物に、しょっぱなから拒否反応を示す、ということを目の当たりにしたわけです。
嫌なものを無理やり食べさせるなんてことはしませんし、自分がおいしいと思うものをおいしいと思ってもらいたいわけでもありませんが単純に文化の違いを肌で感じた体験でした。
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