ライフネット生命を設立した出口さんが書かれた、ダーウィンの進化論とビジネスの関係に関するネット記事を読みました。
非常に読みやすくて、わかりやすいですし、ビジネスに関わるだけでなくて、私生活にも関わってくる内容だと思いますので、興味があれば検索して読んでみることをおすすめします。
運が大事とは
私も思うことで、よく言われもしますが、運が大事ということ。
例えば、出世も異動も運が大事。
出口さんは、ではこの運とはなにか、運を掴むとは何かを説明しようとされています。
彼の説明に、棚からぼたもちの話がでてきます。
ざっくり言うと、棚からいつぼたもちが落ちるのかは誰にも予測できないが、ぼたもちが落ちそう、落ちてきたタイミングで棚の下にいれるかどうかの決定要因は運の要素だけではない、ということです。
私なりに解釈しますと、例えば、仕事の出世の話でいえば、たまたまポジションが空いて、昇進の話が持ち上がったとします。
そのこと自体はたまたまですが、そこに誰があてがわれるのかが決まる際には、その意思決定をできる人たちの中で覚えが良い人であったり、そのポジションにつけたいと思ってもらえる人であるわけです。
ということは、そのポジションにつけてもらった人からすれば確かに運が良かったという要素はあるものの、そうなった背景には運だけではない要因が確実にあるわけです。
もちろん、誰がそのポジションに着くのか、くじを引いて決めましょうということであれば運の要素だけなのでしょうが、この場合は違います。
運の機会があるタイミングで、その運を活かせる人と活かせない人いうのはいて、なぜ活かせるのか活かせないのか、にも理由があるということなのだろうと思います。
また、出口さんは、とはいってもその運の機会に出会えるのかどうかはまさに運であるという主旨のことも述べられています。
先ほどのたとえ話で行くと、昇進させたいと思う部下が例えいたとしても、その機会やポジションそのものがない場合は、昇進はさせられません。
逆に、昇進させたいと思う部下がいなくても、ポジションの空き状況によって、昇進させなければならない状況もあり得ます。
そして、後者の部下の方が、前者の部下に比べて能力が低い、ということもありえるわけです。
まずやってみる
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である。」というダーウィンの言葉があるように、出口さんはプロダクトアウトで最高のものをつくっても成功するかどうかは分からないし、それならむしろ、プロトタイプみたいなものを世に出してみて、顧客の意見を聞きながら改善させた方がビジネスの成功への近道だよね、というような考えを示唆されています。
結構、米国のIT企業なんかはそういう考えをするとことが多いと言われることもありますよね。
当然、顧客の意見を聞きながら改善させるとした場合でも、いったんネガティブな印象がついてしまうとそれを払しょくするのは難しいですので、プロトタイプの質も決して悪いものではないというのが大前提であるとは思いますけれども。
また、人の命にかかわるようなモノやサービスでは、やはり、細部にまでこだわるということが大切になるような気もします。
世の中に新しい価値を生み出された人の意見としても説得力がありますし、読んでいてわかりやすくて面白い主張だなと印象に残りました。


0 件のコメント:
コメントを投稿