「職場がホワイトすぎて辞めたい」と仕事の「ゆるさ」に失望し、離職する若手社会人が増えている、というネット記事を見ました。
長時間労働やハラスメントへの対策を講じる企業が増えたほか、テレワーク導入などで若手に課される仕事の負荷が低下し、それによって成長の機会が奪われていると感じる若手がいるようです。
まあなんと、という状況ですが、彼ら彼女らの気持ちも正直わかりますね。
だって、就職活動中には、先輩社員から、私はこんなに頑張っていて、こんな成果を出していてみたいなキラキラストーリーを聞いて、憧れて入社してくる人も多くいるわけではないですか。
学生時代に何かに打ち込んでいた人、例えば体育会系の人は、厳しい練習に耐えて、乗り越えて能力アップした、成功したみたいな経験をしているわけですよ。
会社に入って、よし、社会人として頑張るぞ!と思っていたら、思っていたより緩くて、自分の成長速度に不安になる、というのはよくわかります。
これが、パワハラ、セクハラ、残業代なしの休日出勤ありが当たり前な世界だったらそれはそれで文句が出ると思いますが、だったらホワイトな環境の方がいいじゃない、と簡単にも言えません。
入社2年目、3年目になって、後輩社員が入ってくるけど、なんだか彼ら彼女らとの能力差はない気がする、みたいな状況は結構辛いと思いますよ。
私みたいにある程度年齢を重ねれば、過去の仕事の貯金で今の仕事をこなすこともできますから、別にこれ以上の能力もいらないから、楽な仕事環境がいいな〜、と思えるわけでしょう。
人間って難しい
いいことですが、そもそもいろいろな人がいますし、個人も環境や状況で考えが変わりますからね。
今の会社の人事制度はこうおかしいという人がいれば、それはこういう基準では適切だという人もいますし、オフィス出社がいいという人もいれば、テレワークがいいという人もいます。
みんなそれぞれ言い分があって、価値観も違って、状況も違ってと、ばらばらなので、むしろ全員が満足する答えを導き出すことが難しいのが当たり前なのでしょう。
ホワイトだから成長できないのか
もう一つ難しいのに、ホワイトだから成長できないわけではないのではないかというのもあります。
つまり、野球の守備がうまくなるために、千本ノックがいいと思っている人は、社会人として成長するのにも社会人としての千本ノックを受けたいと考えると思います。
しかし、方法は他にもある可能性があります。
体の動かし方を学ぶ、精神面を鍛える、というのもあるでしょうし、10本のノックを最大限集中して場面を想定して受けるというのもあると思います。
もちろん、経験の数は大事だと思いますし、数をこなすことの大切さを否定はしませんが、ゆるいからダメとか、ホワイトだから成長しないとも必ずしも言えません。
なんなら、もう少し負荷をあげてもらうように頼んだら?と思います。
私がそう言われたら、どうぞどうぞで業務渡しますよ。
私は(一瞬でも)楽になる、若手は喜ぶ、でWIN-WINです。
成果まで見ろと言われたらまじかーってなりますけど。



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