セミリタイアを目指す身としは、条件がいろいろとあるにせよ、年収200万円で暮らせるのであればまずは安心できます。
一方で、セミリタイアを目指しているならそんなこと言うなと指摘されるかもしれませんが、誰でも彼でも、人生においてずっと、年収200万円で暮らすことが本当にいいことなのかについては疑問が残ります。
さらに言えば、そういう人ばかりになってはいけないのだろうなと思います。
自分のことを棚に上げていますけどね。
日本経済への影響
まず、そういう人ばかりになれば、確実に日本経済がダメージを受けます。消費が減り、税収も減りますから。
そうなると回り回って、年収が少ない人の生活によりネガな影響を与えると思います。
年収が上がらない、上げられない、ならば低年収で暮らす、それでも楽しく暮らせる、と思っていたら、回り回ってより苦しくなる、ということがおこります。
だから本来であれば、どうやって社会全体で年収の底上げをできるのか、特に中長期的にどう対応すればいいのかを策を考えて実行しないといけないのではと思います。
安定からくる安心感
次に、安心感の話です。
多くのセミリタイア者は不労所得がありますが、その規模で1-2百万円という人もいると思います。
ただし彼らには取り崩しができる資産があることも多いと思います。
彼らはこの資産を持ちつつ、不労所得のキャッシュインで年収200万円相当があったりするわけです。
仮に1年や2年、そのキャッシュインがなくなっても、そんなに痛くはないでしょう。
一方で、本にあるような年収200万円の人は、そこまで資産はないでしょうし、不労所得もないでしょう。
年収200万円だと貯蓄に励むのもできなくはないですが、大きな期待もできません。
ということは、彼ら/彼女らは、勤労によって年収200万円を稼ぎ続ける必要がありつつ、資産形成は難しいという状況になります。
もし体調を崩したら?会社が倒産したら?老後はどうなる?というリスク低減ができないままの暮らしは、結局安定していません。
短期ではいいけど、中長期的に本当に大丈夫かという不安があれば、精神衛生上も良くないと思います。
年収200万円でも暮らせることは安心感につながりますが、だからそれでいいになると、思考停止になりそうです。
資産があれば別ですが、そうでない場合、もしももう少しでも稼げるチャンスがあって、それができると思うなら、そうした方がいいと思います。
それが中長期的な暮らしの安定につながると思います。
もちろん、もっと稼ぎたいけど制約があるからそうできない、という人もいると思いますので、誰でも彼でもには当てはまらないかもしれませんけど。
でも、そうであればやはり、年収200万円では足りない、ダメだと思っているということだと思いますので、やはりそうなのでしょう。
セミリタイアを目指す人がある程度の資産形成を目指すのにはやはりそれなりの理由があると思うのです。
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