出張やらなんやらありまして久しぶりの投稿です。
SNSによる選挙の投票への影響が一躍話題になっています。
いったい誰が何をやったのか、誰が何をやっていないのか、真相のところについてまだよくわからない部分があると個人的には思う中で、ドタバタしているなという印象を受けます。
そんな中で、既存のマスメディアよりもSNSなどの媒体の方がより人々の興味関心をひき、また信頼されるようになったのではないかという論調が出ています。
極端なものになると、テレビで言われていることは全く信用しない、SNSで言われていることを信頼する、というような意見もあるようで、そういう意見がテレビででも流されているのを見ます。
私の場合
私は普段のワイドショーは見ないのですが、コロナの時期に自宅で勤務する機会が多かった際には目にすることがよくありました。
ただそんな時にも、話半分に聞いておこうかという気持ちで見ていたように思います。
それはワイドショーで流されている内容や議論というものが、時に感情論である物や、事実に基づいた議論を交わしていない、時に扇動的でもあると感じたからで、それらはサラリーマンとして仕事をしている環境においては、モノの分からない人たちがしている議論と同じようなものでした。
打ち合わせ時などで、あなたの主張は分かったけれどもその根拠となる証拠は何なのでしょうか、ということを感じること、あるいは問いかけることはあるのではないかと思いますが、ワイドショーを見ているとまさにそんなことを感じはしても問いかけることはできないので、ちょっと悶々としてしまうというようなことがありました。
ある種、報道番組としてではなくて、あくまでもショーとして受け取っていたということだと思います。
その一方で、SNSで発信されている内容も、真偽がよくわからないものがたくさんあると感じるのが正直なところです。
時に何らかの数字をベースに意見表明されている場合もあるのですが、その数字は実は正確ではないというようなこともあります。
そもそもが、SNSというのはそれこそ感情論のぶつかりというか、もちろん建設的な議論ができないわけではありませんが、気に入らなければ最終的には無視をすればいいわけで、ベースとしては、議論をするというよりかは感情のぶつけ合いがメインという様相もあると感じていますし、むしろそれでいいのではないかとも思います。
ですから、SNSも決して真実の語り部ではないというのが私の理解です。
ですので、私の感覚としては、マスメディアもSNSもどちらも真実を語っているときもあればそうでないときもあって、どちらも共に変更しているときもあれば公平な時もあるというものなのではないかと思いますし、どちらかが絶対に正しくて、どちらかが正しくないという話でもないはずなのに、それが二者択一の議論になってしまっているような気がしますし、そうなると危ういのではないかとすら思います。
特にSNSの場合は自分が関心のある内容がどんどん表示されるような仕組みですから、自分の考えが世の中では支配的なんだなと思いこみやすいというのもあると思います。
マスメディアの場合は一方的に情報を流されるという感じですがSNSの場合は自分に興味のある情報が流れ込んでくるために、思考が強化、固定化されやすいというのはある気がします。
ですのであるべき姿としては、マスメディアだろうがSNSだろうが、情報をなんでもかんでもうのみにしないということなのでしょうが、その一方で分からないことはネットで検索すれば何でも出てきて、私自身もそれをうのみにしていることが多いですので、言うは易し行なうは難しなのでしょうね。
そういう原因をつくった一因がマスメディア側にもあるとは思いますが、とはいえSNSで言っていたから正しい、間違っているということだけを判断基準にするのはやはり危険な気はします。
そのあたり何が正しいのか、対立する意見があったとしても、本当は議論をしながら詰めていけばいい話だと思いますし、その議論が行われること自体は非常に健全だと思うのですが、なかなか議論もされていないんだよなと少し心配にはなります。