出世のための社内への姿勢




TOEICを勉強しない人が出世しない理由、というウェブ記事を読みました。

 

要するに書き手としても別にTOEICの得点が高ければ英語ができることの証明になるわけではないということは分かりつつも、とはいえ会社がその人の英語力を図る一つの指標がTOEICである以上、TOEICの得点を上げることが会社における評価につながるのであって、であればTOEICを勉強した方が社内評価の点ではいい、それをあえてしないというのは出世につながらないという内容です。

 

会社として何のためにTOEICの受験を推奨しているのかの目的を鑑みるに、ちょっとその目的から外れているような気はしますが、よく考えるともしその目的を達成したいならばTOEICの得点を上げることを求めること自体がちょっとずれているんだよなとも思います。

 

テクニックで得点を上げようとしている人は論外だとは思いますが、一応、TOEICの得点を取れるということは、一定程度は英語の文章を読むことはできるということでしょうし、英語を聞きとれるということでもありますから、まったく意味がないとは思わないのですが、それは決して英語でビジネスができるというわけではありません。

 

それは当然で、じゃあ英語の能力があれば英語でビジネスができるのか、と問われるとそういうわけでもないわけです。

 

そもそもTOEICで高得点を取ったとしても、それを英語力の証として認めてくれるのは日本くらいのものではないかと疑っています。




姿勢の評価



 

しかしながら、例えTOEICで高い得点を取れなかったとしても、TOEICに向けて英語の勉強をしている、あるいはTOEICを定期的に受験しようとしている、という姿勢の部分が日本の会社で評価されるというのもあると思います。

 

会社だってバカではありませんから、何よりもまずはビジネス上の実務能力を大切にしていて、評価したいと思っているはずです。

 

しかしながら、やはり今の日本社会では一定層、ビジネス能力はあるが英語能力はないという人は存在しています。

 

そういう人たちに対して、英語の勉強をしなさい、TOEICを受けなさいということを会社としては言いますが、ではその人たちがTOEIC900点を取らないとダメかと思っているかと言えばそんなことはないと思います。

 

もちろん、取ってくれたらそれに越したことはありませんが、たとえ今の得点が低くても、英語力を上げようとしている姿勢、あるいはTOEICを受験しようとしている姿勢、そういうものが見えれば、会社としてマイナス評価がつくことはないと思います。

 

むしろなんなら、TOEICの点数が低いことが愛され理由というか、いじられる理由になるというか、そういうことすらあり得ます。

 

もちろん、そういう人がいきなり海外関連の業務に行かされるということはないでしょうし、海外関連の業務がどうしても多ければ英語力は何としてもあげなければならないとなると思いますが、多くの場合、今の仕事は英語力が全く関係ない場合の方が多いわけであって、英語力が低いことが業務上何の支障もないことだってあるわけです。

 

であれば、より大切なのはTOEICで何点取れるかよりかは、会社からの英語を勉強しなさい、TOEICを受けなさいという指針を守っているかどうか、その姿勢があるかどうか、ということになることはあると思います。

 

本来の目的からして、それが本当に正しいのかどうかというのはまた別の議論かもしれませんが、少なくともそういう評価のされ方はあると思いますし、業務の成果ということに目を向ければ少なくとも今は、TOEICの得点が低いからと評価が下げられる方がよくわからない気はします。

 

だって今の業務を遂行する上では、英語力の必要性すらないわけですから。

 

もちろん、会社として業務との関連性を抜きして、TOEICを人事評価対象にしますというのはもう方針の話ですので、勝手にやってくれということだと思います。

 

なんだか会社が本当に考えている目的とは何かずれているような気がするのは正直なところですが、なんだかいつの間にか会社側もずれてくる、ということはあるのかもしれないですね。

 

いずれにせよ、この記事で主張されているようなことは確かにあるよな、と感じました。

 

 


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