北海道で66頭もの牛を襲ったとされるヒグマ、通称OSO18が既にハンターによって駆除されていたらしいというニュースを見ました。
記事によると、皮膚病を患っていたり、痩せていたりと、駆除前には既に元気な状態ではなかったのではないか、ということのようです。
付近に住んでいる住民の方にとってはほっと一安心というところでしょうので、それは良いことだなと思います。
動物愛護の観点から色々という人もいるでしょうが、その主張も確かに理解できるところはあるものの、安心安全な暮らしを送りたいというのは当然のことだと思いますし、少し程度は人間が身勝手になったとしても、私自身が人間である以上は許してほしいレベルでの身勝手さかなと思います。
まあ当然、ヒグマ側の立場に立ったらそれはそれで言いたいことはたくさんあるのだろうとも思いますけれども。
なぜかかわいそうにもなる
ということを大前提にした上でですが、駆除される前に既に弱っていたのではないかという話を聞くと、駆除されたということに対してではなく、弱っていたということに対して、ヒグマがかわいそうだな、と思うのも正直なところです。
もちろんだからと言って、牛を襲ったことが正当化されるとか、駆除しなければよかったのにということではありません。
まあ、正当化も何も、ヒグマには牛を襲うことがダメだという認識はないでしょうから、畜産をやっておられる方の感情はさておいて第三者的に考えれば、野生なんだから仕方ない部分はあるよね、と思うのみです。
ただ、弱っていた、病気にかかっていた、ということは、ヒグマはヒグマなりに辛い思いもしていたのだろうなと思いますし、それはもしかしたらもう牛を襲うこともなかなかできなくなっていたくらいかもしれませんし、たとえ凶悪なヒグマだったとしても、そんな状態なら辛いだろうねと思うということです。
ヒグマだって動物ですから、人間と同じく、痛いのは痛いでしょうし、かゆいのはかゆいでしょうし、辛いのは辛いでしょう。
動物がペットとして飼われていれば、多くの場合は動物病院に連れて行ってもらってケアを受けさせてもらえることも多いのでしょう。
まあ、虐待されているというケースももちろん聞きますけれども。
野生動物の場合はそういうケアを受けられる機会はほぼないでしょうから、病気にかかるとそれが悪化するとか、生死にかかわるという可能性も大きくなるのかなと思います。
バランスの話
しかしながら、その野生のヒグマを治療してあげてほしいとも言えません。
野生動物に関して言えば、理想は人間と野生の動物とが互いにいいバランスで住み分けることができればいいのでしょうが、実際問題としてはむしろ人間側が彼らの生活環境に害を与えてしまうことの方が多いのでしょうね。
しかしながら、改めてになりますが、人間である以上、野生動物には申し訳ないですが、ある程度は人間の生活環境を優先することは致し方ない、と思っています。
優先順位は人間が高くなるのは基本は仕方なし、と考えます。
エゴだと言われればそうでしょうね。
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