生産性と質のバランス



諸外国に比べて、日本は生産性が低いと言われます。

生産性を測る尺度次第ではないかという気もしますし、生産性が高ければ高いほどいいのか、という疑問はありますが、日本人は勤勉に働く割には生産性が低い、という点はよく問題視されます。

もしもそれが課題だとしたら、解決しないといけないと思いますが、その方法が日本企業の場合、残業を減らしますとか、柔軟な働き方を導入します、みたいな感じになってしまいます。

働き方がよくないから生産性が低いみたいな。

まあ、それも一つの解決策としては間違っていないのでしょうが、そもそも論としては、経済的に不景気が長引いているとか、値上げに対するアレルギーが強いとか、完璧を求める(求められる質の要求が高い)というような、政策や日本人の気質が関係しているような気がいつもします。


質を求める


特に質の話は、5%の不良を出してもいいから、1000個作れではなくて、不良は0.05%に抑えて10個作ろうという精神性と例えられるでしょうか。

それをやっても決して価格は100倍にはなりませんから、単純に考えると生産性は低くなりますよね。

過剰な質の提供をしているかもしれないということです。

ただ私は、この考え方は必ずしも悪いことばかりでもないと思います。

もちろん、日本としてさらなる大きな経済成長を狙う場合にはマイナスに働くかもしれませんが、そういう質を信頼して、支持してくれる人は必ず一定数いるはずで、安定した需要獲得にはつながるだろうと思います。

神は細部に宿る、という言葉がありますが、そこまで細部にこだわる姿勢は、ある種理解不能であり、ある種尊敬の対象にもなり得ます。


特殊?


あるイタリア人に、日本製で質の悪いものはない、と言われたことがあります。

かけているコストが違うから、コスト効率は悪いよ、と言ったところ、そういう話をしているのではなくて、質の話をしてるんだとちょっと怒られたことがあります。

ブランド力とかはイタリアの方が圧倒的だけどなと、半ば納得できませんでしたが、そういう意見もあるんだね、と感じました。

まあ、イタリアの車で品質がいいとか聞きませんからね。

日本人は発明はできないけど、発明品を改良するのはうまい、みたいなジョークがありますが、それは相手の求める質に敏感だからこそなのかもしれないなと思います。

仕事でその質を求められると、ストレスになるのは間違いありませんから、私には求めてほしくはないですけど。

まあ、その一方でら真面目に仕事してたら、必ずどこかに認めてくれる人がいるはず、ということも確かだと思います。

生産性も大事ですが、それが全てではありません。

まあ、モノによっては、質が全てでもありませんから、そのあたりのバランスは大切ですけどね。

完璧主義も息が詰まって仕方がありません。

 

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