日本の行く末と子どもの未来

 



最近電車に乗っていて、日本人ではまだマスクをされている方もいますが、多くの方が外し始めていて、コロナ禍以前の状態に少しずつ戻ってきているのではないかと思います。

 

観光地に行くと、外国人観光客の数が徐々に戻ってきているのも実感します。

 

特に、今は為替も円安に振れていて、欧米から日本に来る人にとっては上質のサービスを低価格で楽しめ国に日本がなっているというのはあるでしょう。

 

日本では、そもそもモノやサービスの値段が安いのに、為替影響でより安く感じる、といった感じです。

 

逆に、日本から海外に行くとモノやサービスが高く感じるのでしょう。



レベルの高い日本と課題

 


一つ飲食店をとっても、日本の場合は無料でお水も出てくれば、おしぼりも出てくるし、接客も丁寧だし、どこに行ってもそれなりのクオリティ以上の食事が出てくる、そして極めつけは安い、と魅力的なのは間違いないでしょう。

 

我々日本人はなかなか給料が上がっていませんし、むしろ安いことが当たり前であるという感覚になってしまっていますのでその魅力になかなか気づくことはできませんが、よく言われるように、日本は安すぎるというのはその通りだと思います。

 

ちょっと値上げをするとネガティブに捉えられたり、買い控えが起こったりすることで、なかなか提供者側も価格を上げにくいというのもあるでしょう。

 

本当のいい流れとしては、値上げをして利益を上げる、その利益上昇を賃金上昇として還元する、というのをあらゆる企業が繰り返すというのが大切なのでしょうが、なかなかそういう流れになりにくいというのがあるのでしょう。

 

企業としても、個人と同じく、将来が不安である以上は内部留保に回したいというのはあると思いますので、本来であればその将来の不安がなくなるような政策を政府が推進するべきなのでしょうが、残念ながらそうはなっていません。

 

よくニュースやYouTubeでも、安くて大盛りの人情のお店、みたいなのが取り上げられていますが、実はそういうお店は周りのお店が値上げをする抑止力になってしまいますので、一消費者としてはもちろんありがたい側面はありますが、経済全体としてはじつはネガティブな影響もあります。

 

ただ、そういうお店は、もちろん日本に限らず、どこの国でもありがたがられるのでしょうけれども、利益度外視でビジネスをやってしまうと、知らぬうちに周りを巻き込んで泥沼にはまってしまうということがありえます。

 

特に今の日本の場合、少子高齢化による人口減少によって、市場そのものの拡大があまり見込めない状態ですので、薄利多売でビジネスをしていると、知らず知らずのうちに自分の首がしまってくるという状況になりやすいです。

 


行く末



だからこそ、海外市場に目を向けて、ということをここ何十年も日本企業も志向しているのでしょう。

 

もちろん、今の日本のように、質の良いモノやサービスを安価で享受できるという環境は素晴らしいですし、それが一概にダメだとも言い切れないとは思います。

 

実際に、海外からの旅行者は、日本がいい場所だと思っているわけですし、彼らは日本でお金を使ってくれればいい影響はもちろんあります。

 

日本で暮らしていると安全ですし、暮らしやすいのは間違いないです。

 

また、インフレがすごいことになっている欧米諸国の方がいいとも言い切れないと思います。

 

ただそれでも、なんとなく、私の子どもには日本でだけしか暮らせない、という人にはなって欲しくないなと思います。

 

色々と経験して考えた上で、日本で暮らすという選択肢を取るのであればそれでいいと思うのですが、日本でしか暮らせないから日本で暮らすという選択肢を取ってしまうと、万が一の場合に一緒に沈むしかないということにつながりますので、そういう人にはなって欲しくないなと思います。


 

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