会議に参加するために、出張でNYに行きました。
私の他にも日本人が数名参加していましたが、アメリカ人、イタリア人、スペイン人、イギリス人、韓国人も参加する会議でした。
コロナ禍だと、オンラインで会議していたかもしれませんが、出張で対面で会えるようになったのはいいことです。
私は会議の1日前に現地に入らなくてはならず、日本から1人移動を先にしました。
NYは初めての訪問で、基本的になにもわかっていなかったのですが、どうも白タクがいるらしいということは知っていました。
ニューヨークのタクシー事情
しかし、白タクに乗ってしまいました。
空港を出てすぐのところにいるもので、さっそく捕まってしまいました。
正規のタクシー乗り場のすぐ横で客引きをしているので、最初は普通のイエローキャブなのかと思っていました。
ただ、基本的に信頼していなかったので、客引きにはついていきたくなかったのですが、彼らの言い分はこうです。
誘い文句
どこに行きたいんだ?そうか、お前の行きたいエリアへの乗り場はこっちだ、あっちの乗り場は違うエリアに行きたい奴ようだ。
冷静に考えると、そんな区分けがタクシーでされているはずはありませんが、その言葉を信用してしまい、乗ってしまいました。
乗った直後、運転手のライセンス表示やメーターを回すそぶりが無く、そこで、あれ、これは白タクか?と気づいたわけです。
タクシー乗り場にはたくさん人がいましたが、誰1人として、それに乗るなとは言ってくれません。
自己責任ってやつですね。
そこから、運転手との会話、交渉を始めました。
交渉
何回か来ているけどに、この辺は変わらないねえ、から会話を始め、あのエリアまで行くのに、だいたいいくらくらいだよね?と、急ぎGoogleで調べた相場金額を伝えます。
最初、ドライバーは、いやいや価格は上がっているんだよ、と相場の4倍くらいをふっかけてきました。
そこで、それは高すぎるだろう、3ヶ月前に来た友人に聞いたけど、相場くらいの金額だったと聞いたぞ?と言いました。
はっきりいって、慣れている人はそもそも白タクには乗りませんので、乗った時点で私はカモと思われていますが、気にせず、ブラフをかますしかありません。
それでもドライバーは、価格は変わったんだと言います。
いやいや、高すぎるとまた私は言いましたが、ここで一つの不安が私の心によぎりました。
アメリカは銃社会です。
万が一の場合、人気のないところに連れて行かれて、、という可能性がある状況に私はいるのです。
強気すぎる交渉もしない方がいいなと、ふと感じたのです。
そこで、まず私は、NYの知人にタクシーに乗っていると連絡するとドライバーに伝え、またしてもこそっとGoogleを駆使しながら、窓から外を見て、ああ、ここはどこらへんだね、とか独り言っぽくいいながら、携帯をいじりました。
そして、電話をするふりをしながら、日本語でいろいろ喋りながら、地名やエアポートとか、ドライバーの想像を掻き立てることを言いました。
私以外の誰かが、何時ごろにどこらへんで車に乗っていることを知っているぞ、とドライバーに分からせる行動でした。
なにか私にあれば、警察にカメラなどで追跡されるぞ、というようなことを暗にドライバーに伝えるためです。
電話を終えて、改めてドライバーに、目的地まで幾らかを尋ねました。
すると、相場の1.5倍くらいの値段を言われました。
ある程度は勉強料だと思っていた私は、その金額でわかった、とドライバーに伝えました。
それからは目的地まで連れてきてもらい、カードで払おうとしましたが、なぜかカードが反応せず、現金で支払いをさせられることになりました。
しかし、私も現金の持ち合わせは少なく、ドライバーの言う金額に10ドル足りず、それでいいかと尋ねたら、いいよと言うので、その金額を払いました。
結局は無事に目的地に着けましたが、内心はヒヤヒヤしながらの白タク移動になりました。


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