私はセミリタイアを実現するために、コツコツと資産形成をしているわけです。
もちろん、無理のない範囲で、つまり過度な節約はせずに、時にはおいしいものを食べ、時には旅行に行き、お金を使いながら、一方では無駄な出費はなるべくせずに貯蓄を貯めていくというような感じです。
実際に、さすがに50%増とかは無理ですけれども、もっと貯蓄のペースを上げようと思えば、家族の了承さえ得られればできるのではないかと思います。
それでいいのかどうか
ただ、そういう時に一方で思うのは、果たしてその人生でいいのか、ということです。
仮にセミリタイアを成し遂げた場合ですが、その場合には私は今よりもっと節約した生活をしなければならないと思っています。
そうなると、旅行にはそんなにいけないと思いますし、海外旅行なんてのももってのほかだと思います。
資産の切り崩しをするのはできるだけ人生の後の方がいいはずですので。
で、そうすると、資産形成をして、仕事のストレスを削減したいから楽に生きたい、セミリタイアしたいという思いは達成できたとしても、色々な経験をしてみたいという思いは達成できない可能性があります。
色々な経験をしたいからお金がたくさんいる、となったら仕事をしてお金を稼がないといけませんから、そうなるとセミリタイアをする時期は遅れます。
優先順位
そうなると、はたして、どちらを優先するのがいいのか、という疑問にぶち当たります。
既にセミリタイアやFIREを達成された人の中には、本当に節約節約の生活をしながら過ごされている人がいるわけで、シンプルな暮らしをすることがむしろ豊かな暮らしである、という風に言われる方もいます。
まあ、時間は縛られていないわけですし、どういう時間の使い方をするのかの選択権が自分にあるという点では、それもそうだろうなと思います。
で、そういう生活が自分にとって本当にいいのか、ということを考えると、たまには旅行するとかないとしんどいだろうな、と思う自分が確実にいます。
もういろいろなところには一通り行って、満足した状態でセミリタイア生活に入るというのが実は自分にとっては幸せなのかもしれないとも思います。
たとえその場合でも、ストレスからは一目散に逃げたいですし、距離を置きたいですけれどもね。
旅行をする楽しみがあるからストレスにも耐えられる、というわけではないのです。
不確実性
また、最大のポイントとして、人生がいつ終わるのかは誰にも分からないという点も問題ですね。
セミリタイアを目指して節約節約をしていた場合でも、人生がある日突然終わってしまえば、目指していたはずのセミリタイア生活に一切入ることがないわけです。
目的は達成できないばかりか、そのために努力していたことも、自分の人生という視点ではまったく意味のないことだった、なんてことが起こりえるわけですから、それはそれで悲劇だよな、と思います。
そうは言っても、今日も一日の中で無駄に思える時間を過ごすこともあるわけですから、必ずしも有限の時間を大切にしているわけでもない、という不思議な状況なわけですが。


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