米国でスタートアップ系の企業の資金調達を担っていたシリコンバレー銀行が破綻しました。
すみません、この銀行を知りませんでした。
景気減速に加えて、金利の上昇で資金調達が難しくなっていた環境下で、さらに頼られていた銀行の資金繰りが悪化して破綻となってしまったわけです。
その銀行に頼って資金繰りをしていたスタートアップ系の会社も多いということで、今度はそれらの企業にも影響を与えて、連鎖破綻を起こすのではないかという懸念もあります。
もしそうなれば、当然ながら日本経済も影響を受けるのでしょう。
リーマンショック再び?
約15年前のリーマンショックに次ぐ規模の影響があるのではないかと言われていますし、実際に日経平均も大きく下げています。
その話がなかった場合でも、各企業が人員削減を進めているというニュースがありましたし、ロシアとウクライナの戦争の話、コロナの話なんかもあって、世界経済が減速するのではないかという予想はずっとありましたけれども、銀行の破綻まで盛り込んでいた予測はなかったのではないかと思います。
はてさて、どういう影響が今後出てくるのかというのはまだまだ分かりませんが、短期的にはいい影響が出てくるということにはならずに、悪い影響がでるか、その影響をどこまで食い止められるか、ということになるのでしょう。
私の私見ですが、こういう場合、もちろん富裕層も影響を受けるのですが、高価なブランド品などの売上はそこまで影響を受けない、あるいは回復が早い、と考えています。
そもそも、それらのブランド品は一般庶民はあまり買わずに、富裕層が多く買っているのでしょうが、彼らは影響を受けた場合でも致命傷になることは少なく、一時期は消費を控えても、何となりそうだなとなるとすぐに消費行動が元通りになるからだと思っています。
一方で、一般庶民の場合はより影響が大きくなりますので、一度消費が落ちてしまうと、それがずるずると続いてしまうのです。
100億円持っている人と、1000万円持っている人で、同じく資産の10%がなくなった場合を考えても、それでも90億円手元に残る人と、900万円しか残らない人では実際の生活への影響は全く異なるのではないでしょうか。
そして、なぜだかなのですが、こういうリセッションが起こると貧富の差が拡大するのです。
資産を多く持っている富裕層は、何らかの手段でポートフォリオマネジメントして、景気回復の波に乗るからなのだろうと思いますが、それはまさに彼らが富裕層だからこそできることなのでしょう。
セミリタイアを目指している身としては、富裕層のレベルまで資産をつくるのは不可能だとは思っていますので、リセッションともうまく付き合えるようにならないと、それはそれで不安やストレスを感じる日々になってしまうのだろうなと思います。
いずれにせよ、大きな悪い経済影響に波及していかないよう、今は願うばかりです。
投資家が一番いやがるのは変化しないこと安定だからな。だから力を行使できる投資家は何としてでも世の中を変化させようとするだろう。それはまぎれもなく庶民と利害は正反対だ。
返信削除