YouTubeなどにあると思います。

東京の下町(荒川区)で暮らした親子のドキュメンタリーです。
私はこのドキュメンタリーを見ると、すごく心がぎゅっとなります。
まず、でてくる息子さんに感情移入してしまいます。
勿論、正確なことは分かりませんが、息子さんは息子さんなりに頑張って生きようとしているのだと思います。
でも、いろいろなことがあってうまく行かずに、結局酒に逃げてしまう。
彼は酒しか逃げ場所がない、ように感じるのです。
酒を飲んで、不味いといっています。
それでも飲まざるを得ない。
それは彼の努力不足だという人もいるかもしれません。
そういう側面はあると思います。
でも、それで片付けてはいけないのではないかとも、思ってしまうのです。
また、恐らく彼は母親のことを愛しています。
単に甘えているだけかもしれませんが、母親の温もりを求めています。
私は、例え何歳になっても、親の温もりを求めることは間違っていると思いません。
彼は母親の体調を本当に心配しています。
母親を心配させまいと、彼はなんとか自立しようしています。
一方、母親も息子を叱りますが、息子への愛情を感じます。
失礼ながら、こんな息子なら文句はいいたくなります。でも、愛していることが感じられます。
もし愛していないなら、自分亡き後の息子のことを心配するでしょうか?
息子の誕生日にご馳走を用意しようと思いますか?
世の中には、実の子を意図的にひどく扱う親もいるんですよ?
この親子は、なんだか不器用で、上手く生きられないのだと思います。
ただ、親子としての愛情はとても強いことを感じてしまいます。
世間一般で言えば、下流階級、負け組と言われるかもしれませんが、互いが互いを必要としており、さらに愛情がある、でも、上手く生きられない。
人様に多大な迷惑をかけるわけでもなく、ただ生きているだけなのに、生きづらそうだなあと。
見ていて可哀想になってきます。
もしかしたら息子さんは発達障害の傾向があるのかもしれません。
当時は甘えの一言で済まされたかもしれませんけど、時代が違えば救いの手もあったかもしれません。
でも彼は母親を愛していた、母親に甘えたがっていたことを感じます。
それが私をより悲しくさせます。
彼は決してならずものではありません。
そんな中で、周りのいろいろな人の温かさも身に染みます。。
私の周りにこの家族がいたら、手を差し伸べるだろうか?見て見ぬ振りをするかもしれない。
いろいろな人生があります。
何が正解かは分かりません。
でも、この世に生を受けた全ての人に、幸せになってくれることを願いたくなる、そんな気持ちになってしまうドキュメンタリーです。



0 件のコメント:
コメントを投稿