リスクヘッジをとる生き方



 

 

とある元プロ野球選手が詐欺に手を染めて逮捕されたというニュースを読みました。

 

高卒でプロ野球の世界に入って、期待はされていたもののあまり活躍もできないまま引退してしまった選手で、最近では都内で家賃10万円の1Kに住んでいたそうです。

 

詐欺をしたということは許されないことなのでしっかりと罪を償ってほしいのですが、プロ野球の世界に入ったころには同年齢の周りの人よりもはるかにお金をもらっていたような人が、今はそんな暮らしなのか、と思うとほぼ結果だけで判断されて不安定でもあるプロ野球の世界は厳しいなという思いがあるのと、もう一つは一芸に秀でているだけでは人生は生きにくいのかなと思ってしまいます。



ハイリスク・ハイリターン


 

活躍をすれば一攫千金を狙えるのもプロ野球の世界でしょうし、ハイリスク・ハイリターンの業界ですね。

 

契約金は多少あるでしょうが、あまり活躍もできないまま若い年齢で戦力外になってしまうと、大卒で大企業に入って30歳くらいまで勤めた時点と比べても大差ない金額くらいしか稼げないでしょうから、決して楽な生活は送れないでしょうね。

 

だからと言って詐欺をしていいというわけではまったくないですけれども。



一芸だけのリスク



また、プロ野球選手になれるということは、少なくとも野球の才能に関してはずば抜けていたはずです。

 

学生時代の相手校に、この選手は周りの選手と比べても圧倒的にレベルが違うという選手がいたのですが、彼ですらプロ野球には縁がありませんでした。

 

それ以上の選手がわらわらと集まるのでしょうから、それはすごい世界なのだろうと思います。

 

当然、野球しか知らない、野球しかできない、という人も一部にはいると思いますし、彼らから野球を取ってしまったときに、考えなしに違法行為に手を染めるということも残念ながら起こりえるでしょう。

 

学校によっては、野球さえうまければ、他のことはある程度のことは見逃してもらえるなんてこともあり得ると思います。

 

大学や社会人を経ていれば、もう少し社会のルールなども知れる機会が増えますが、高卒なんて言ってしまえば子どもみたいなものですから、考え方が幼いままに野球からも離れてしまうということもあるのではないかと思います。

 

確かに、犯罪行為にまで手を染めてしまうのはあくまでも一部だけでしょうし、高卒でプロ野球の世界に入って若いうちに引退しても真面目に生きている人も多いと思います。

 

今回のニュースも、もしも元プロ野球選手でなければ取り上げられなかったかもしれませんし、学歴や業界関係なしに、悪いことをしている人は他にもたくさんいると思います。

 

悪い奴は何があっても悪い、という意見もその通りかもしません。

 

それでも、ものすごい能力を持っていたことは確かなで、ある時期に輝いていた人が、ある種の挫折を機に道を外れてしまうということは大変残念に思います。

 

もちろん、引退後まで全員の面倒を見ろとプロ野球組織に求めるのは無理だとは思いますし、プロ野球選手のみを優遇するわけにもいきませんし、それこそ最後は自己責任だという話なのでしょう。

 

自分はこの分野では他人よりも圧倒的に秀でていると思っていた分野があったのに、それを自分の武器に使えなくなり、さらにその時点ではその分野での経験が人生の大半を占めていたとしたら、武器を奪われた際の絶望感もそうですが、人生の軌道修正も難しいのだろうなと推測します。

 

例えそうであっても、犯罪行為は擁護できませんけれども、こういうニュースを見聞きすると、選択肢の広い生き方が賢いなと思ってしまいます。


 


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