資産形成をするために投資をしましょう、という話があります。
このこと自体は決して間違っていないと思います。
特に今の日本では単に銀行や郵便局の口座にお金を預けているだけでは利子なんて雀の涙ですし、むしろ、この表現は雀にも失礼ではないかと思うほどです。
まあ、口座への預け入れもある種の投資ではありますが、余程のことがない限りは元本保証という意味ではリスクは小さいです。
貯蓄の方が大事
しかし、よく考えてみると、投資をするには元手がいります。
元手が大きいほどリターンも大きくなります。
投資で成功した人の多くは、それなりの元手を持っていたか、作ったかでしょう。
前者は親がお金持ちだったとかいう場合です。
ビジネスを作って売却しました、という人は後者だと思っていますが、特にただのサラリーマンの場合は、自分で元手を作らなくてはならないケースが多いでしょう。
元手を増やすのに必要なのは貯蓄を増やすということです。
だから、大切なことはまず貯蓄を増やすことです。
さらに、投資をし始めたら貯蓄は減ってもいいというものでもないですよね。
キャッシュインとキャッシュアウト
貯蓄を増やすためには、キャッシュインを増やすか、キャッシュアウトを減らすかしないといけませんが、キャッシュインを増やすのは、仕事で成果を出すとか、昇進や昇格をするとか、他人から評価されないといけません。
一方で、キャッシュアウトを減らすのは、自分の判断や意志の強さである程度はコントロールできます。
給料天引きで強制的にどこかの口座に一定額を貯蓄する手法が有効とされるのは、仮に残りを全部使っても、貯蓄分は確保されるからでしょう。
その上で家計簿をつけて支出をコントロールできれば、課題も見えて、より貯蓄に回せる分が増えるのかもしれません。
どうやってキャッシュアウトを減らすか
一言で言えば、贅沢をしないということです。
さらに、無駄だと思う支出があるなら減らしてみる。
私が思い切って試みたことがあるのは、テレビ番組でもあった、1ヶ月◯万円生活というやつを変動費部分で行なうものです。
家賃とか光熱費はあまり考慮せず、食事や遊興費に制限をかけるものです。
確か、3万円に予算を設定したと思いますが、3ヶ月くらいで挫折しました。
理由は、本は買えない、外食はできない、お酒も買えない、と、人生の楽しみが全て制限されたからです。
刹那の楽しみだけが大事とは言いませんが、刹那の楽しみも大事でしょう。
キリギリスみたいな生き方も時には必要なんだと思います。
そうじゃないと、何のために生きているのか分からなくなってしまいます。
だから今でも私は、月のお小遣いが3万円、という人が信じられません。
ストレスのある日々を送っているだろうに、めちゃくちゃ我慢して頑張っているのだろうと尊敬します。
家族のためにめっちゃ努力しています。
その努力は目に見えませんのでなかなか評価されないのでしょうが、もっと評価されるべきです。
バランスが大事
高い時計を買ったからといって1日が30時間になることはありませんし、高いテレビを買ったからといってより正確な情報が手に入るわけではありません。
では高いテレビや時計を買うことが無駄かと言うと一概にそうとはいえません。
もしもそうすることで人生の幸福感が高まるのであれば、選択肢の一つとしてありえると思います。
その際に、家族がいる人であれば、個人の幸福感だけではなくて家族の幸福感であったり、短期と長期の幸福感であったりと、全体のバランスの中で判断すればいいと思います。
頑張ったから、高いけど美味しい食事を食べに行こう、という判断は正しいと私は思います。
それが、頑張ったから北新地や銀座の高級クラブに行こうとなると、私は???ですが、まあそれが好きな人にとってはそれなりの意味があることなのだろうと思います。
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