社内政治に巻き込まれる後輩社員




比較的若い後輩社員がいて、面識はあるものの、普段は仕事での関わりはそこまでなく、たまたま仕事上で教えて欲しいことがあってオンライン会議をして話をする機会がありました。

その後輩社員は、社内の部課長クラスの人、何名かと1対1で定期MTGをしているようで、そのことについて、本命のテーマで話した後、雑談のような形で話を聞きました。

その際に、社内政治に巻き込まれているなあというのをとても強く思いました。

社歴が若めなので、そういう上の人の意見を強く受けやすいというのもあるでしょうし、さらには後輩社員は女性なので、おじさんたちは嬉々として話をしたがるのだろうなと思いました。

その話は恐らく愚痴や不満に近いものだと思いますが、それを、今の組織がどう不完全で、こうあるべきなのにという視点で語るので、若い人はああそうなんだと思って、まるで自分が元々そう思っているように語るわけです。

まあ確かに仕事をする上で、個人にも組織にも不満はあるでしょうし、本当にダメかもしれませんが、それを特定の個人や組織を名指しにして、第三者の私にまであの人はダメだ、あの組織はダメだ、と言ってしまうのはさすがにまずいでしょう。

話を聞く限り、その個人の人と直接にやりとりしているわけでもないということで、多分、伝聞で聞いて感化されているだけだと思います。

相手の立場も全くわからないでしょうし、自分が体感していないのに、勝手に判断したらダメでしょう。

なぜそう思うのかを聞いても、誰々さんもそう言っていたから、というのが理由の一番にでてくるわけです。

社内でも部署が違えば利害が違うなんて簡単に分かりそうなものですが、それを理解することなく批判するのはいまいちです。

将来損する

完全に先入観で物事を判断してしまっています。

そうなると、将来にその人とやりとりする、あるいはその組織とよりやりとりをする、あるいは異動になった場合に、自分の先入観や論理だけで話をして、認められなかったら、ああやっぱりあの人は、あの組織は、となってしまうと思います。

これは自分のコミュニケーションを最初からクローズにしてしまいがちで、マイナスに働くことがあります。

もちろん、その人や組織は本当にダメなのかもしれません。

ただその場合も、批評するのはまずは自分で体感してからです。

また、少なくとも体感したら、そういう環境下でうまくいく方法を考えようと行動できます。

ま、何をやってもうまくいかないことはたくさんありますけど、自分がやりたいことをやるための方法を考えるならまだ前向きでしょうね。

で、最終的に、なにをやってもうまくいかないときはあります。

でも大丈夫。

批判するのではなく謙虚な姿勢でいれば、見てくれて評価してくれる人は必ず何人もいます。

もし同じ会社で仕事を続けたいなら、それは将来にもつながります。

他人を名指しで批判しているのを評価してくれるのは、同じように人を名指しして批判する人だけです。

そんな人に評価されたいですか?

しかも、その評価は短期的な機嫌取りみたいなものですよ?

あいつは分かっている、といってもただの共感にしかすぎません。

なんならただの愚痴での盛り上がり。

さらには、真実がどこにあるのかもわかりません。

一番の問題

なんだかんだで、一番悪いのは、若手にそういうことを吹き込む、上の人間です。

立場を利用して、かつ自分が気持ち良くなるために、1対1の定期MTGとか、よくわかりません。

いや、俺(私)は下の人間の不満を拾って、とか言うかもしれませんが、あなた自身が率先してマイナスの批判を刷り込んでいる以上、その抗弁は成り立ちません。

上の立場、会社側の立場であるあなた方がなすとことはそうではありません。

彼らの話を聞き、その上でやる気を高めてあげることがあなた方の役割です。

彼らに不満があればそれに同調するのではなく、彼らの不満を解消するために話を聞いて、解決策を示す、あるいは解決のために動く、あるいは不満を和らげるための言葉をポジティブな形で投げかける。

それをせずに、批判の先陣をきってどうするのか。

あなたたちは少なくとも会社でのパワーはあるでしょう。

組織を変える力もあるはずです。

それをせずに、若手の思考をネガティブに持っていく結果を産む1対1MTGをする上の人は、結果的に非効率を産んでいるんじゃないかと思います。

未来ある若手を社内政治に巻き込んではいけませんよ。



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