セミリタイアしたい人というのは、ほぼイコール仕事の負担を減らしたい人だと思っています。
そうでなければそもそもセミリタイアしたいなんて思わないでしょう。
一方でセミリタイアのための資産形成のためには、例えば出世して、給与額を増やすことは一つの選択肢です。
給与額が増えれば、資産形成のスピードにはプラスに働くはずです。
ただし、出世すれば確実に仕事の負担は増えます。
その分、給与額という見返りがあるはずです。(ない会社もあるとは聞きますが)
判断を難しくさせる
この出世に伴う給与額増というのは意外と曲者です。
日系企業であれば、そのポジションにとどまる限りは、その給与がある程度は約束されます。
つまり、それなりのキャッシュインが約束されるということです。
それなりのキャッシュインが約束されるということは、それなりの生活水準が約束されるということです。
その生活水準は、おそらくセミリタイア後のそれよりかは上でしょう。
さて、ここで、それでもセミリタイアすべきなのかどうかの迷いが出てきます。
負担は確かに増えて大きい、それでも見返りもある、さて、何が大切なことなのか。
迷いが出る人もいるのではないでしょうか?
他人に評価される
私はなんだかんだ言って、人間は他人にどう評価されるかを大切にしていると思います。
組織の中で出世させてもらえるということは、他人にポジティブに評価してもらえるということです。
そのことをマイナスに思う人はおそらくいないのではないでしょうか。
セミリタイアしたいと日々思う私も、仕事で他人に褒められたら嬉しいです。
それで、会社に忠誠を尽くそうとは思いませんが、今の仕事を頑張ろうとは思います。
私の場合は、まだ資産形成をやらなければならないのでそう思うのかもしれませんが。
評価の受け止め
ただ、出世と言っても色々あるようです。
役職や年収状は確実に高くなっても、それが自分の思うレベルや方向性でなかった場合、人はむしろがっかりするようです。
シンプルに例えると、部長にはなれたけど、思っていた部署の部長ではなかった、という場合でも、人は不満に感じる場合があるようです。
部長には出世しているのですが。
ああ、会社からの自分への評価はそんなものか、と思うこともあるみたいですね。
そうなると、会社に忠誠を尽くすことに意義を見出せなくなったり、急に自分の人生を考えたりするようになるのかもしれません。
はたからみて、会社に貢献してきているように見える、仕事ができるように思える人が、ある異動内示を気にスパッと転職したり、違うキャリアに進んだりしていています。
今まで会社に忠誠を尽くしてきた自負がある人ほどそうなるのかもしれませんね。
出世への期待値が高い分、がっかりしてしまうのかもしれません。
私の場合
私の場合、体力的に人生を謳歌できる時間のリミットがもう見えている中で、仕事に人生をかけたいとは思えません。
家族がいますので、金銭面で家族を不幸にはしたくないですが、仕事に縛られたくもありません。
確かに、同期の方が出世していると思うと、モヤモヤした気持ちはありますが、仕方ないよなとも思います。
ただ、セミリタイアしたい私でも、モヤモヤした気持ちに少しでもなる、というのが人間の性かなと思います。
私もなんか悔しかったり、残念だったりするのでしょう。
ただ実際、後輩でも自分より仕事ができる人間はたくさんいますしね。
年齢が上なこととパフォーマンスは比例しませんので。
諦めが肝心かなあ。
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