企業での女性の活躍が進む、あるいは管理職に登用される機会が増えることで、これまでは管理職になれていた男性がなれなくなる、あるいは、女性管理職の割合を設定する、それは問題ではないのか、男性への逆差別ではないのか、という企業経営者や人事部からの問い合わせがあり、それに答えることがある、と、ダイバーシティの積極推進をしているという雑誌編集者の方の記事を読みました。
いわゆる男女の機会均等を考えるなら、ある男女を比べて、能力面や意識面を検討して、性別の観点を抜きにしてどちらかを昇進させるべきであって、結果として女性が昇進したことで、従来であれば男性だからという理由で昇進していたであろう男性が昇進できないことは仕方ないですし、多分周りも、時代が20年前なら昇進できていただろうに可哀想に、とはならないと思います。
むしろ、そんな男性が昇進したとして、ああ、温情かな、と思うのが関の山ではないでしょうか。
私の勤める会社
私が勤める会社では、能力があると認められれば、女性も昇進しますので、比較的、男女の昇進機会は平等になっているような気はしますが、確かにより上の立場になっていくにつれて男性の方がなりやすいのかもしれないな、という印象はあります。
そもそも、女性の上級管理職の数が少ないのでそう思うのですが、それは、今が過渡期で、まだ女性の係長、課長を増やそうとしている段階であるがために、それ以上の職位の女性が少ない、ということかもしれません。
しかしながら
しかしながら、話を鵜呑みにする限り、女性だからという理由で昇進機会が奪われている女性、あるいは、奪われていると感じている女性はいるようです。
女性の管理職の割合を設定するというのがいいのか悪いのかはよく分かりません。
その目標値に意味があるのであればいいですが、そのうち、その目標値に達することが目的になってしまいそうで、そうなると、男性への逆差別と言われても仕方ない気がします。
同じ能力なら女性を優先します、としてしまうと、これまではそれで男性が恩恵を受けていたかもしれないことの逆をやるだけなので、機会の平等ではないですよね。
いや、会社として、そうしますと宣言して、納得できないならやめてもらってもいいですよ、くらいまでやればまだいいのかな。
それでも差別になるのだろうか。
あまり積極的な理由ではありませんが、社会情勢的には受け入れられるかもしれません。
まあ、そもそも機会の平等を実現することは難しいのでしょうけれども、なるべく実現する方向に動く、ということが大切なのでしょうか。


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